DX事例

鹿児島イシダ株式会社がクラウド活用で人材不足を解消!7名の新規採用に成功し、働きやすい環境を実現

鹿児島イシダ株式会社は、人材不足という業界共通の問題に直面しながら、歴史ある企業が抱えるさまざまな問題を解決するべく、クラウドサービスの導入による業務改革を実現しました。

この記事では、鹿児島イシダ株式会社がクラウドサービスを活用するに至った背景や実践事例を紹介するとともに、人材不足解消や業務の効率化を図り、働きやすい環境を構築していったのかを解説します。

慢性的な人材不足と旧態依然とした企業風土

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鹿児島イシダ株式会社は、求人広告を出しても人が集まらず、常に人材が不足していました。その原因として、創業77年の間に古い企業文化や価値観、古い成功体験に縛られ新しいことを始めることを嫌がる企業風土が知らず知らずのうちに培われてしまったこと、業務が属人化し、長時間労働や連絡ミス、社外での業務ができないといった問題が常態化していたことが原因でした。これらの問題は業務効率の低下を引き起こし、新たな人材の獲得を困難にしていました。

トップダウンで進めていったDX

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新型コロナウイルスの蔓延に伴い、テレワークやDX推進に取り組む企業と歩調を合わせるように、鹿児島イシダ株式会社でもDX推進を開始し、クラウドサービスの選定と段階的な導入を通じて、業務プロセスを根本から見直すことにしました。

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勤怠をクラウドで管理するにあたり、トップダウンで推進していきました。

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連絡漏れやミスに対しては、LINE WORKSを採用。スケジュール管理による業務の見える化、即時の情報伝達と確認ができるようになり、連絡漏れや情報伝達のミスも大幅に減少しました。部署の垣根を越えたコミュニケーションの場の増加と、円滑なコミュニケーションが図れるという成果が現れました。

また、年間休日の増加や週休2日制の導入、基本給のアップにより働きやすい環境を実現。有給消化率もアップし、従業員の満足度とモチベーションの向上に繋がりました。

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こうした一連のクラウドサービスの導入と業務プロセスの改革により、業務の可視化と労務管理のデジタル化に成功。2022年7月以降、7名の社員を迎えることができ、鹿児島イシダ株式会社は人材不足の問題を解消しつつあります。

DX推進成功に至った具体的な戦略――ワークショップの開催

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クラウドサービスの導入は当初、従業員の当事者意識が低く、新しいものを採り入れることへの反発もありました。これを克服するために、IT企業協力のもと2日間ワークショップを開催。仕事を止めてワークショップを実施することに対して一部で反対の意見もありましたが、結果的に多くの参加者から肯定的なフィードバックがありました。

ワークショップでは、LINE WORKSのプロジェクトを含めた3つのプロジェクトが立ち上がり、業務を遂行する上での問題や改善点の洗い出しと、問題解決のための行動計画の立案が行われました。ワークショップを経験したことで、従業員が自分たちでルールを作り運用していく土台が出来上がりました。また、従業員は会社の状況を肌で感じ、意識改革も進んでいます。現在では従業員からの相談も増え、スムーズな問題解決につながっています。

まとめ

鹿児島イシダ株式会社は、DXの推進目的を明確にし、それに沿った適切なクラウドサービスを選定したこと、古い企業文化や価値観からの脱却と従業員の意識変革が企業成長の鍵であることを実証しました。

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企業がDXを進めるためには、従業員の意識改革が大切です。当事者意識を持って積極的に取り組む鹿児島イシダ株式会社は今後、社員の声に耳を傾けボトムアップによるサービス導入により業務改善に取り組むとともに、社員の意識・生産性・年収という3つの高を目指して、クラウドサービスの積極的な活用を進めていくとのことです。