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【イベントレポート】伊万里の地場産業×最新技術で次世代をいかに創るのか?

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2016年6月6日(月)伊万里市商工会議所にて、独立行政法人中小企業基盤整備機構主催のイベント「ICTの活用で企業経営は どのように変化するのか?」にて、一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会事務局長の森戸が登壇いたしました。「伊万里の地場産業×最新技術で次世代をいかに創るのか?」と題した今回の講演には、実際に伊万里市で製造業を営まれている方も参加されており、現場の生の声も聞くことができました。今回のセミナーに参加したビジップ株式会社のスタッフが講演の様子をお届けいたします。

「IT」から「ICT」へ

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「ITという呼び名がここ数年でICTに変わったのは、C(コミュニケーション)の部分が重要視され始めたから。」と森戸は言います。

「ITは本来、今までできなかったことを可能にするもの。作業の効率化だけでなくコミュニケーションの効率化も図ってきたが、そこは効率化してはいけない部分。ITはあくまで、リアルでの関係をしっかりと構築してから、その後のコミュニケーションを円滑にすすめるためのツールである。だから会うべき人にはリアルで会いに行く。ITを駆使して効率化した作業時間を、人と会うための時間に充てることでより濃い関係が作れる」とITとリアルの使い分けの重要性について説明。

伊万里がとるべき施策とは?

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「現在の伊万里市の施策は、いかに市民を中心部に呼び戻すかに焦点を当てたものが多く、市内の人向けに祭りなどをPRしている。そうではなくて、IターンやJターンを呼びこんだり、観光客を呼びこんだりと、外から人を呼びこむことが大切。マイクロソフトやIBMなどの世界的大企業が伊万里市のプロジェクトに関わることで話題になり、東京から企業や人の流入を促進する。」と、森戸。

実際に、2月に日本マイクロソフト 業務執行役員 エバンジェリストの西脇氏を招いて行われたドローンに関する講演と農場での実演は、かなりの反響を呼んでいるそうで、こういった施策を打っていくことで、外からの人の流入を促進する必要があると訴えます。

また、情報に触れる必要性についても言及。「今回の講演には、福岡の学生が数名参加していたが、なぜ彼らが伊万里に興味を持つようになったのかというと、彼らが独自に伊万里市のフェイスブックページを作り、毎日情報発信をしているから。」と説明。

つまり、情報に触れる機会が増えれば増えるほど、興味を持つようになるということです。最近ではSNSの発達により、情報発信が比較的簡単になりました。このようなSNS起点の情報発信おいては森戸曰く、「写真・音・映像を大事にして、いかに人の心を動かすかが大事になってくる。」とのこと。

単に情報発信をするのではなく、伊万里市外の方が、興味を持っていただくためにはどうしたら良いのか?を考え伊万里に来てくれるような発信の仕方が重要だということです。

伊万里の人材育成

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伊万里の人材育成に関しては、「創業率を高める、移住を推進するのではなく、まずは伊万里の若者に伊万里の凄さを伝える必要がある。そのためには、街にITがあふれていたり、農家がドローンを飛ばしていたり、製造業が3Dプリンター使っているといった、若者がワクワクするような整備をする必要がある。」とのこと。

伊万里が抱える人材の問題については、参加者からも「若者の遊ぶ場所がない」「教育水準が低いため、子供を連れてまで移住してくる人もいない」との声があがっていました。
これに対して、森戸は”反転授業”の事例を紹介。
反転授業とは事前に動画などで講義を聴講し、授業の時間では予習で得た知識を応用した問題を解く、議論をするなど、従来の授業とは逆のプロセスで実施するものです。
反転授業の考え方では、伊万里にいながらもインターネットで都会水準の授業を受けることもできます。佐賀県武雄市では、2013年11月から反転授業を実施しており、ICTを活用した教育への取り組みに関心が高まっています。

最後に

今回のセミナーは、伊万里が抱えている問題に対して、ICTをどのように活用していくのかという内容でした。地場産業×最新技術による伊万里の次世代人材の育成には、若者が興味を持つような、ワクワクするような取り組みが必要不可欠です。特に教育現場でのICTの活用は、もっともっと積極的に行っていく必要があるように感じました。これまでITというと、全てを効率化するものとばかり考えておりましたが、コミュニケーションを疎かにしてはいけないという教訓を大切にしていこうと思えるセミナーでした。

執筆者について

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ビジップ株式会社:http://www.bizship.jp/

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