DX事例

【ポールトゥウィン株式会社】DX実現プロセスの課題を解決!クラウド移行の支援事例

ポールトゥウィンでは、国内外のグループ会社との連携によって、サイバーセキュリティ・システム開発・グローバル対応まで包括的に提供し、テクノロジーを適用した効率化を図ると同時に、「人にしかできない技術」を融合し、積極的にDX領域におけるサービス展開を推進しています。そんな中で今回は、同社におけるクラウド環境移行支援に関する支援事例を紹介します。

ポールトゥウィン株式会社の概要

■法人名:ポールトゥウィン株式会社
■事業内容:デバッグ・ネットサポート・ソフトウェア品質検証事業
■設立:1994年1月20日
■公式Webサイト:https://www.ptw.inc/

ゲームソフトのデバッグ会社として1994年に設立されたポールトゥウィンでは、これまでに6,000以上の家庭用ゲームソフト、10,000以上のモバイルコンテンツの品質向上をサポートしてきました。2022年には、Eコマース不正対策やカスタマーサポートで多様なWEBサービスを支えてきた「ピットクルー」、ソフトウェア第三者検証や品質コンサルティングで不具合解消に貢献してきた「クアーズ」と合併し、新たなスタートを切っています。

全国に多数の店舗を展開するBtoCサービス運営事業社でのクラウド環境移行支援事例

ポールトゥウィンのサービス「DXアシスト」では、アナログデータのデジタル化作業を行うバックオフィス業務や、オンプレミス環境からクラウドシステムへの移行を支援するITインフラ環境構築支援を行っております。また、業務プロセスの分析から運用フローの見直し、オペレーションの最適化の支援、RPAの開発から運用、保守まで、顧客のDX実現プロセスにおける悩み・課題を幅広く解決のためのサポート行っています。

今回は同社のクラウド環境移行支援に関する支援事例をご紹介します。

顧客が抱えていた課題

社内システムの急速なデジタル化推進により、システム間でのAPIが乱立・複雑化したことにより、数々の悩みを抱えていました。特に会社の経営面・営業面でのリスクも感じていました。

課題例

・多数のサブシステムが独自にDBを保有していたため、データが一括管理されていない

・多数のサブシステムのDBからETLツールを使用してAmazon Redshift(AWSが提供するデータウェアハウス)にデータ連携していたため、OLTP(オンライン・トランザクション処理)用DBとOLAP(オンライン分析処理)用DBが分離されており、即時性が低い

・データがサブシステム間で切り離されているため、外部システムへのデータ提供や外部システムで生成されたデータの格納が困難

・ビジネス拡大に伴う機能追加・性能向上といった拡張性を確保することが難しく、迅速な業務把握・情報把握による経営判断が実現できない

・システム障害時、復旧するまでにかかる時間が長くビジネスに与える影響が大きい

:これらの課題に対してポールトゥウィン社では以下の支援を実施しました。

・予約システムのデータベースをOracle Cloud(以下OCI)への移行を支援。

・移行対象は、社内基幹システム、PoSシステム、対外WEBシステム。

(約100台+オートスケーリングで100台~200台の運用システム)

移行による効果

クラウド環境移行への効果は具体的には次のとおりです。

・OCI上のMySQL マネージド・データベース・サービスを採用し、サブシステムごとに別インスタンスで保持していたDBを統合し、同一インスタンスで統合DBを構築。

・移行期間を約1年半かけ、3つのサブシステムをAWSからOCIに移行したことにより、複雑なDB連携やサブシステム間連携による問題が解決。

・3サブシステムを全てOCIに移行し、同様のスペックを実現する構成で50%のコストダウンとパフォーマンスの向上に成功。

まとめ

「DX (デジタルトランスフォーメーション) 」は、ビジネスに革新をもたらす取り組みであり、アナログ情報のデジタル化から始まり、データ蓄積環境の整備、組織全体の業務プロセスの最適化など、DX実現へのプロセスには多様な課題が企業ごとに存在します。

クラウド環境への移行は、環境の変化に柔軟に対応するために有効な選択肢の一つです。この事例をDX推進のヒントとしてご活用いただければ幸いです。