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富士運輸株式会社

いち早くITを取り入れ、経営効率の向上を目指す


トラボックス株式会社
代表取締役社長 吉岡 泰一郎氏

運送業界は IT の導入が遅れており、今でも電話と FAX によるアナログのコミュニケーションが多いのが現状だ。しかし、富士運輸株式会社は、積極的に IT を導入し、順調に業績を上げている。まだまだインターネット黎明期だった 10 年前に、「fujitransport.com」ドメインを取得。代表取締役の松岡弘晃氏は、「おそらく日本で初めて、すべてのトラックに自社サイトのアドレスを貼った会社じゃないでしょうか」と語る。写真を多用したウェブサイトの内容も非常に充実しており、同社の営業内容や姿勢がはっきり伝わってくる。そして 5 年前、松岡氏は知り合いの運送会社からの口コミで、トラボックス株式会社が運営する「トラボックスネット」に出会う。

 

トラボックスネットは、荷物を運んで欲しい荷主と、仕事を探している運送会社を橋渡ししてくれる「求荷求車ネットワーク」サービスを提供していた。トラボックスの代表取締役社長である吉岡泰一郎氏は「わかりやすく言えば、空いているトラックと荷物の出会い系サイト」と笑いながら語る。例えば、東京から大阪に荷物を運ぶ場合、大阪から東京に帰ってくる 5 割のトラックは空の状態。ドライバーの人件費をはじめ、ガソリン代や高速道路の料金がかかることになる。帰りのトラックにも荷物を載せられれば、稼働効率を向上できるのは自明の理だ。そこで「求荷求車ネットワーク」は、メーカーや商社など荷主の情報を運送業者に提供し、空いているトラックがある運送業者は荷主にコンタクトを取るという仕組みを提供したのだ。

「インターネットを利用して、求荷求車の効率を向上する必要がある」と先を読んでいた松岡氏は、当時、同種のネット サービスも利用していたが、平均 3% の手数料がかかっていた。個別に見るとたいしたことがなくても、数億円規模の業務では、コストの問題も出てきた。トラボックスネットなら、月額 6,300 円という格安な料金で利用できるところに興味を持ったのだ。

「求荷求車ネットワーク」サービスは、スポット的な案件が多いうえ業者間の取引が多かったが、2004 年には、荷主が気軽に運送業者に見積を依頼できる「100 社へ物流見積もり!」サービスが始まり、松岡氏は「かぶりつきでチェックしています」と手放せない様子だ。

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