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第1回 IT投資などやっているヒマと金はない!?

新たな年を迎えましたが、私たちは、「100年に一度」規模の激変の真っただ中にいます。

 今がチャンス!と考えている経営者の方もいらっしゃるでしょうが、概ねの経営者の方にとっては、どうやって乗り切るかが大問題でしょう。具体的には、「資金」をいかに繋いで行くのかに尽きるのではないでしょうか?

 会計的には、お金の入口は基本的に2通りです。「自分のお金」と「他人のお金」です。

 輸出減少から、国内消費低迷への広がりは、もう一段の設備稼働率の低下と企業利益(自分のお金)の減少につながり、「他人のお金」へ依存度が高まります(金融庁の「資金調達に役立つ金融検査の知識」が参考になります)。

 一方、資金流出の削減が、聖域である人件費削減と設備投資抑制に向かっていることはご存知のとおりです。

 さて、ここまでお話してしまうと、「IT投資などやっているヒマと金はない!」と言う結論が出て、連載は早くも終了です。

 では、本当にIT投資は後回しにできるのでしょうか?

 戦略マップ(※)的に言えば企業の財務目標達成には「収益の拡大」と「生産性の向上」が必要です。

 収益の拡大は、「収益機会の拡大×顧客価値の向上」です。教科書的には、いかようにも言えますが、今の経済状況ではこれらの要素を変えるのは、容易なことではありません。

 しかし、収益機会拡大のために、取引先情報等を収集し共有化する仕組み作りは不可欠です。また、インターネット経由でなければ受発注業務ができない場合もあります。

 顧客価値向上のためには、情報の一括管理し、顧客ニーズに対してタイムリーに対応する必要があります。

 いずれの場合も、一定基準を満たすセキュリティシステムを備えていることが必須条件になります。

 もう一つの生産性の向上は、「原価構造の改善」と「資産の有効活用」が中心テーマです。

 原価構造の改善は固定費の管理が中心です。当然、資産の稼働状況をどう管理するかが重要になります。一律コスト削減や投資削減は即効薬にはなりますが、トータルではシステム化をした方が資金流出を抑えられることもあります。

 今の経営の大命題は、「お金を残すこと」です。そのために、「自社の強みは何なのか?」「それを支えているものは何なのか?」「それを活かすためにはどのような業務の仕組みが必要なのか?」「そこにどう資源を集中するのか?」、これらの問いかけをもう一度してみてください。

※戦略マップ~バランスト・スコアカードの4つの視点(「財務」「顧客」「内部業務プロセス」「イノベーションと学習」)間で一貫性のある戦略を策定するためのツール。

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