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第2回「だからこそ経営計画」 ~数字はウソをつかない!~

会社が1年に1回、年度末にその事業年度の決算書を作成します。財務諸表とも言われ、人間に例えるなら「通信簿」です。その期の成績が表示されています。

貸借対照表は、期末時点の財産と債務及び自己資本が、損益計算書は、その事業年度(通常1年間)の収入と原価、経費、損失が表れています。また、キャッシュフロー計算書は、同じくその事業年度のお金の流れを営業、財務、投資に分けて表示しています。これらを医学用語で例えるならば、「診断書」と言えるでしょう。

診断書であれは、その会社の悪いところあるいは問題点がそこには記載されているはずです。まず、決算書から自社の経営体力は、どの位置にあるかを把握するための基本が必要です。この基本が経営の6要素です。具体的には、「収益性」「生産性」「資金性」「安定性」「健全性」「成長性」からなります。

しかし、この診断書はあくまで、今まで行っていたことの結果でしかありまあせん。つまり、過去の実績なのです。前回での述べたとおり、日々会社を取り巻く環境が変化している昨今では、過去のデータのみから課題を抽出することは不可能です。

そこで、必要になるのが中期の経営計画です。

経営計画は、2つの経営目標を達成するために実行します。1つは、「固有の目的」つまり、経営理念・経営目標です。創業精神や就任当時の想い、企業風土、また、精神的拠り所となるものです。もう1つは、「普遍的目的」つまり、社会から経営資源(人・物・金・時間・情報など)を借りて活動し、利益を得て、社会、株主、社員、顧客、自社に還元して行きます。

そのために経営計画には、次の3つの要素が必要です。

(1) 自らの会社のことを知ること。これは、販売力分析と体力分析(基礎力・組織力・発展力)を知らずして経営はできないということです。
(2)
社長の姿勢。これは、社員を動かすには人柄以上に社長の姿勢が大事だということです。この姿勢、考え方は、すなわち理念、ビジョンとなります。
(3)
前向きな数値計画。こらは、前向きな数値なくして事業は語れないということです。社長がマイナス思考の会社では社員は絶対ついてきません。

この数値計画の立案こそが、経営を戦略⇒戦術⇒アクションプランに繋ぐための、目標となる数値なのです。
前述のように、決算書が「診断書」に例えられるのなら、経営計画書は「処方箋」と言えるでしょう。

私は、MAPⅡという経営計画立案ソフトを使って、関与先に経営計画作成のお手伝いをしています。ここで、お手伝いと言っているのは、あくまでも経営計画を作成するのは社長自身だからです。社長自身に5年後のあるべき姿を語って頂き、それを数字に落とし込んでいきます。このソフトの凄いところは、損益、財産・債務の状況はもちろん、法人税や消費税といった税額計算を行い、キャッシュフローまですべて自動計算しているところです。具体的には、売上計画、経費計画、人件費計画、投資計画、借入計画これに売掛金回収日数、買掛金支払日数、在庫回転日数を入力していきます。すると、5年後のあるべき姿を達成するためには、1年目にやらなければならないことがはっきりと見えてきます。

我々は、この経営計画立案をする日を「将軍の日」と名付けております。全国に800の会計事務所がこのソフトを使用して「将軍の日」を」開催しております。
皆さんも365日忙しいと思いますが、忙しいのを364日にして頂き、1日自社を見つめ直す日を作ってみてはいかがでしょうか。 

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