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企業再建実務講座・第 2 回

前回で述べた銀行の 2 つの基準について説明します。

 

(1) 債務超過の償還年数

これは 「実質の」 債務超過です。貸借対照表の資産項目を時価で換算し直します。建物や機械設備などを 「今売ったらいくらか?」 の基準で計算し直します。例えば建物の改装工事を行って 10 百万円かかったとしましょう。帳簿上では建物の項目が 10 百万円増えますが、外壁の塗装など改装した部分だけを 10 百万円で買ってくれる人はいません。この場合改装工事の 10 百万円は評価ゼロとしてしまいます。

 

受取手形の中には不渡りになる手形もあるかも知れません。一旦売掛金で計上しても後から値引きを要求されたりするかも知れません。そういう懸念を全て引いていくわけです。私は今まで 2,000 社以上の会社の決算書を見て来ましたがこうして時価評価し直すと実に 7 割以上の決算書が債務超過となりました。

 

それではなぜわざわざこんな “自虐的な” 作業をするのかと言いますと、銀行が皆さんから決算書を貰うと、時価に再評価した上で査定をしているからなのです。彼らがする作業と同じ作業をすることで、銀行が皆さんの会社をどう見ているかを知ることが出来ます。彼らの本心を知ることで仮に次の手形書換の時に “切られる” としても、先に手を打つことが出来るのです。

NPO法人西日本事業支援機構  小西吾郎

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