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企業再建実務講座・第 3 回

今まで数え切れないほどの決算書を拝見して来て 「勿体無いことをしているなぁ」 と感じることがあります。決算を迎える企業の以下のケースを皆さんも考えてみて下さい。

【税引前利益が 30 百万円の見込み。資金繰りが厳しいので遊休土地 (取得価額 100 百万円・売却予想金額 50 百万円) を処分したい。しかし今売却すると処分損が 50 百万円発生して▲ 20 百万円の赤字決算となるこういうケースでは多くの経営者や顧問税理士の先生方が 『銀行の印象が悪くなるので赤字決算は避けよう』 と判断されて資金繰りが厳しい中、12 百万円 (税率は 30 百万円に対して 40 %と仮定) の税金を払う方を選択されます。

しかし前回で書いたように銀行は帳簿価額 100 百万円で計上されている遊休土地は 50 百万円かそれ以下で評価替えをして、皆さんの決算書を見ています。

つまり表面的に黒字にしても同じどころかキャッシュアウトする税金分が “損” だということになります (社会的公器である企業が納税するのは当然じゃないかという議論は別にして)。

このケースでの正解は、遊休不動産を売却して資金繰りを改善し、堂々と赤字決算にすることです。本業では黒字なのですから、銀行も大きな問題とは考えません。

NPO法人西日本事業支援機構  小西吾郎

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