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再生の覚悟⑥

ハッちゃんと銀行廻りをしたあと、私はハッちゃんにすぐ手紙を書きました、各金融機関との打合せの中で要請された事柄、今後の計画・方針など、今後ハッちゃんが整えなければならない書類等とその方向を認めたのです。こうした交渉の席での話しは、相互に中々正しく伝わるものではありません。当事者というのは、緊張の度が過ぎて、相手の話を充分に咀嚼できてない場合というのが結構あります。そうした確認の意味もあって手紙を書いたのですが、しかしその後、ハッちゃんからは何の連絡もありません。一度会社の方に電話も入れてみたのですが、女性の職員さんが出られて、直接本人に話をして欲しいと気のない返事をされました。それはハッちゃんが社長とはいいながら、会社においても浮いていることを暗示させるものでした。別にハッちゃんに腹を立てたわけではありません。ハッちゃんにはなぜか憎めないところがありました。大柄でいたって健康そうで人なっこい目をしていました。これは想像ですが、ハッちゃんは事業再生を魔法の小箱を開けるようなノリで興味を持ったのでしょう。私ところに来る前に二つの会計事務所を回ったのも、魔法の小箱を期待したのでしょうか。銀行回りをして三月ほど経過したときに、廻った金融機関の三行から、その後どうなっていますかとの確認の電話が入りました。ハッちゃんは相変わらず借金の返済はキチンと継続しているようでした。しかし、経営環境は確実に悪くなっていますし、ハッちゃんの資金状態も好転したとは思えません。ハッちゃん、どうするのでしょうね。

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