経革広場は、地域や組織の変革に取り組む人たちがつながる場です。変革に取り組む人の日々の活動やノウハウを発信し、地域や業種や世代にとらわれない連携を促進します。

ある経営コンサルタントの終活と事業承継

私は生きたのか ・役だったのか

中小企業で働く人々・経営者・協力者・地域の発展に役立ちたいと決意して、中小企業診断士になってから50年。独立してから45年の歳月がたち生涯現役まであと10年88才までは、やりつづけるのですが、今までの実績と経験知をどう評価しどう受け継いでいくのか、終活をしなければいけないと昨年から少しずつ進めています。

ドルショックの翌年に創業し、バブル、リーマンショック等の経済変動を通過して企業における数々の経験をしました。その時の対策はそのまま役立たないが、基本打つ手は応用できます。経営技法ではなく、経営者と従業員がどのように取組んだかは学ぶべき示唆に富んでおり「企業は人なり」をしみじみと実感している次第です。

・インターネットが普及してのちPCの発達とスマートホーンの驚くべき普及は通信手段を変え、発展途上国が先端を行くようになっている現状です。この事は世界のパワーバランスをブレークスルーしており、ビジネスの在り方や意思決定情報の価値を飛躍的に高め、それを提供しているところの利益は非常に高く、税負担もなくGAFAの問題はそのことを突き付けており、如何にすべきか大きな課題になっております。

今後更にAIが進化して更に変わるでありましょう。世界中のニュースはすぐさま伝わり人間の生き方、価値観は大きく変わり始めております。しかし、幸せからは遠のいています。

・2011年に0311の東北大震災の経験を通過して、一日一生の言葉の重さと、生かされていることを、魂の心底から実感しており、もう8年が経過して地域社会やそこで生きる人の生きざまにも変化が始まっております。

日本では人口減少・働き手不足・外国人依存等の社会的現象は進み、格差社会の進行・ひきこもり・老後の不安等の社会的歪が加速して出口がみえなく安心・安全と程遠い現状です。

伝えていくべきことは「文化・価値観」・財や名誉ではない

私は生涯をかけて「理念経営」を進めてきました。25年前「理念経営のすすめ方」を書いて、「理念経営」の造語

を作ってその名を冠した社名に変更しました。経営計画に

ついてはパイオニアの一人としてその普及に努め、400社近くの企業と縁ができ、そのうちの理念経営を推進している企業の経営者とは今もお付き合いいただいており、ありがたいことです。

執筆も多岐にわたり、経営支援のメソッドも数多く残っており、この理念経営をいかに次世代に継承して、全世界に広げていくかに腐心しています。それが終活の一環であり目的であります。理念経営を目指す人が生活を持続可能なようにするには、理念経営支持者が絶えないことであります。つまり「顧客」がいることです。その“しくみ”を構築しております。支援先が、我らとパートナー・シップで経営したら「進化・発展・持続」できることがカギです。

激しく変化していく経営環境や社会環境、テクノロジーに適応するには、中小企業単独では経営資源(人・モノ・金・“しくみ”・情報)に限界があるのは自明でありますが、お山の大将感覚から抜け出られないのが実情であります。 その対策として同志によるネットワークが必要であると永い間志向していたがうまくいかなかったのですが、クラウドの発達ITCの発達で安価に手軽にできるようになって、ネットワークは利便性を高めつつあり使い勝手が非常によくなりました。それを会員制で運用していくことで実証テストをスタートしています。

企業活動の根幹は「人づくり」なのだと悟りました。

・真に「生きる」ということが、自己の時問的・空間的拡大であるなら、使命を持つ人々は、どんなに時が流れ、地域が離れてもその志を受け継いでくれる人々と心魂がつながって生きていると信じます。その人達とのこの世の出会いと協働に、人生の素晴しさが秘められているのだと思います。 そうした方々を貴人と呼びましょう。そうした貴人の方々と次世代も生きるのです。

持続可能な地球環境の回復維持と人間社会を持続可能にするために「理念経営×SDGs」を新たな課題として取組み終活の仕上げにして、駅伝のタスキをつなぐつもりです。

晩年の10年を心安らかに「世のため・人のため」に生きられた人が、人生の大成功者であると云われています。

執筆者

平本 靖夫 
【 生 年 月 日 】1942年
【 出 身 地 】埼玉県鳩ケ谷市(現川口市)
           
【 職 歴 】 
ブランド・メーカーで工場マネジメント・管理会計・新製品量産化プロジェクトリーダー  
1974年 株式会社 東京ゼネラルコンサルティング設立
1997 株式会社 理念経営東京に社名変更(理念経営を展開)
2002年 株式会社 I&C・HosBizセンターを同志のパートナーと創設(コンサルタントファーム機能強化)
2006年 NPOはとがや100プロジェクトを『街おこし』のため設立(コミュニティビジネス推進)      
2013年「中堅・中小企業“理念経営”ネットワーク」をスタート(構築中)
2018年「理念経営のすすめ方」アマゾン版 出版

【主な図書・著作等】 
「非常時の経営計画のつくり方」「経営計画実戦教本」「もっと良い会社にする経営手順の本」「理念経営のすすめ方」他 多数。
「経営特くんゲーム=ボード型マネジメントゲーム」開発。
      
経営計画策定推進のパイオニアの一人、43年間で約350社を支援、理念経営・清豊の推進普及をライフワークとして取組んでおり、次世代を担う経営者と経営支援家の育成を生きがいとして生涯現役で活動している。

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