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不況下でも快進撃を続ける ユニクロの経営理念⑤ 第16条~第20条

コラム・連載

● 第16条「商品そのものよりも企業姿勢を買ってもらう、感受性の鋭
い、物事の表面よりも本質を追求する経営」

われわれが提供しているサービスでは、他社との本質的な差別化は難し
い。われわれが「できる」ことは、競合先も「できる」と思わなくてはい
けない。売る側に立つと他社と大きな差があるような気がしているが、買
う側からすれば、大した違いはないのだ。

では、何で差が生じるかというと「企業姿勢」である。
われわれの会社がどんな会社なのかといった細かな情報はとても重要だ
が、その中でも企業姿勢は一番重要だ。
当社の企業姿勢をはっきりさせ、お客様にはそれを買っていただけるよう
にしなくてはならない。商品と同時に企業姿勢を買ってもらわないと商売
は始まらない。

企業姿勢には、経営方針、取引姿勢、社員のものの考え方、外部の人たち
との接し方など会社のすべての基本スタンスが含まれる。それらがすべて
一貫していてブレがないことが望ましい。

それと同時に、社員全員がいつでも感受性を研ぎ澄ませて、物事の本質を
見極められるようになってほしい。
物事は表面的な出来事よりも、本質が大切だ。会社でも個人でも本質的に
「こういうことをしたい」とか「これは理解できる」、あるいは「共鳴で
きる」と思わないと永続性はないし、一貫性のある長期ビジョン追求には
つながらないと思う。

⇒今日のわが国では、提供する商品や通常のサービスでは他社との本質的
な差別化は難しい。となると何で差別化するのか、企業の取組姿勢であ
ると言っています。まさにその通りでしょう。とすると日頃からの企業
情報の発信が欠かせないし、日頃の行動で判断されることになります
ね。大変なことです。

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● 第17条「いつもプラス発想し、先行投資し、未来に希望を持ち、活性
化する経営」

未来に希望を持って行動しないと、今の日本社会のようになってしまう。
ひと昔前はヨーロッバ・アメリカが不況に苦しんでいたが、今は日本が最
悪の状況になっている。国の経営だけでなく、会社の経営、家庭、ひいて
は個人の人生設計まで同じ状況になっていると言えるのではないだろう
か。

商売や経営は現在と未来しかないもので、過去を振り返るよりも将来に向
がって努力することのほうが大事なのだ。
未来に希望を持っているのといないのとでは、努力によって得られる成果
の差は大きい。「もっと良くなる」と信じて商売をやることが、成功する
コツなのだ。
未来は良くなると思わなければ誰も行動しない。

人間には二通りの人がいると思う。いつも未来を見ている人、いつも昔を
振り返っている人。
未来を見てプラス発想し、将来こうなる、と思わないと駄目だと思う。

⇒これからの時代に対応してどう対処するのか。不透明な時代に常に前向
きに未来に向かってプラス発想し、将来こうなるだろうと予測して努力
していく人にならないと行けない時代なっているということですあり、
個人の人生設計からそのようにしていくことが必要だとまで言っていま
すね。

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● 第18条「明確な目標、目的、コンセプトを全社、チーム、個人が持つ
経営」

明確な目標、目的、コンセプトを持っているか持っていないかで、「10
年たったら100倍」の違いが出る。
人生も会社も、あらゆる物は有限。寿命がある。終わりがあるとすれば、
最終的にどういったことをするのか、明確な目標(=こういうふうになり
たい)とか目的(=こういう事のためにこうしたい)とかコンセプト(=
一言で言うと「全体」という概念)を持たなくてはいけない。

多くの人はボヤッとしか考えていないと思う。ボヤッと思っていてはダメ
だ。明確に「目標、目的、コンセプト」を全社、チームひいては個人で持
つと、持たなかった場合と比較して100倍ぐらい違ってくるはずだ。

ボヤッとしたものしか持っていなければ、一生を終えたとき、あるいは会
社で30年経った段階で、何も成果を得ることはできず、達成感がないと
思う。チームでも同じだ。このチームは何のためにあるのか、全般的には
どういう仕事をするのか、今どこに存在してこれからどこへいくのか、全
社のなかで他のチームとどういう関わり合いがあるのか、社会にどう貢献
するのが、といった様々なことを考えながら行動すべきだと思う。

⇒17条とも関連し何も考えないで過ごすというのでは駄目であり、明確な
目標を持たなくては達成感も成果もないだろう、と、そして、人との関
わり、組織との関わり、存在意義や社会貢献についてまでも触れていま
す。

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● 第19条「自社の事業、自分の仕事について最高レベルの倫理を要求す
る経営」

まず、自社の事業や自分の仕事についてよく考えて欲しい。
上司から与えられた仕事とか、会社から与えられた仕事だという感覚では
ダメである。目分自身の成長は望めない。また、個々の仕事が「最高のレ
ベル」でないと会社は続かないと考えて欲しい。

昔から中小企業とか零細企業は、モラルが低くて倒産する例が多かった
が、最近では大企業でもそんな例が増えてきた。近ごろ大手の食品会社で
不祥事がマスコミに大きく取り上げられたが、あっという間に解散を余儀
なくされた。

企業が生き延びるためには「倫理」をはっきりさせない限り生き延びられ
ない。「生きる道」をきちっと示すことが重要だ。きれいごとではなく、
経営上最低限必要なこと。
正しい企業倫理を持たないと売れなくなり、仕事がなくなる。個人でも同
じだ。

この人は「倫理感がない」と一度忘われれば、信用されず、次からあてに
されなくなる。それは非常に寂しいことだ。次もあてにされる人にならな
くてはいけない。事業も個人も一緒。だから、自分自身で「最高レベルの
倫理」を追求し、他人にも要求し続けていただきたい。

⇒単に決まりを守るとか法を遵守するとか言うことだけでなく、人として
の道徳観、倫理観が必要だとも言っている。コンプライアンス以上のも
のを要求している。そうでないと誰からも信用されない、そして自分自
身で「最高レベルの倫理」を追求し、他人にも要求しろとまで言ってい
ます。
これもすごいことですよね。

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● 第20条「自分が自分に対して最大の批判者になり、自分の行動と姿勢
を改革する自己革新力のある経営」

一時的に成功したとしても、「自己革新力」のない企業は長続きしない。
環境に対応しながら、自分で自分目身を変えられない企業は生き残れな
い。

企業というのは、「経営する人の意思」で変えられる。
当社には優秀な人は多いが、「自分が目分の最大の批判者」になっている
人は少ないと思う。自分を客観視できないと、優秀でも考え方が甘い、単
なる自我が強い人だと思われる。「ひょっとして自分は間違っているので
はないか」と思わないと、大きな失敗をすると思う。頭が良い人、自分の
論理に自信を持っている人ほど、もっと自分を批判しないと生き延びられ
ないのではないだろうか。

同じことが、企業にも言える。
また、考え方だけを変えても意味がなく、行動と姿勢も変えなくてはいけ
ない。頭でわかるだけでなく、体がついていくようにしなくてはならな
い。頭だけでなく体・姿勢を変えるようにお願いしたいと思う。

19条と20条は、ある意味で同じような事を言っているが、企業・組
織・チームでは欠落しやすい理念だ。人が増えれば増えるほど抜けやす
い。
日本の企業・個人は圧倒的にこれが抜けていると思う。これが墓穴を掘る
結果につながると戒め、常に意識するようにしてほしい。

⇒常に自分を厳しく律し考えるだけ、言うだけでなく自らの姿勢と行動で
示すことと言い切っています。それが組織をも変えることになるのだと
いうことですね。

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第16条~第20条の解説も短くなりましたね。でも自社の社員にここまで
を要求しているのだということがよくわかりますね。
今日はここまでです。次回でいよいよ最後です。

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また、「一勝九敗」にはこんな文章もあるというものを、長い経営理念の合
間に適宜引用紹介していくので、参考にしていただきたい。

● 組織内の人がすべて同期化し、組織の境も無くす

現実の組織あるいは人の集まりには、様々な能力を持った人がいる。10
人の組織でも、最高の10人をそろえるのは無理だ。優秀な人が2人、普
通の人が6人、足を引っ張るダメな人が2人、これが現実である。仮に1
0人の優秀な人が集まったとしても、気がつくといつのまにかそんな構造
になってしまう。また、ダメな2人を首にしたとしても、残った8人の中
でまた、ダメな二人が生れてしまうものだ。

会社組織というのは、優秀な人がいるだけで成長するわけではない。構成
員全体のバランスが大事だと思う。優秀な人も必要だし、そうでない人も
必要だ。バランスがとれていて、初めて成長するものだ。全員が組織全体
の目標を共有化していて、しかも自立しながら仕事をしないと成長しな
い。

同期化する組織を作ることは、優秀な人だけを集めなければできないわけ
ではないのだ。優秀かどうかとはまったく関係ないところで求められるべ
きこともある。それは職業倫理を理解し、モラルが高い人たちであること
だ。

⇒組織にも「20対80の原則」があることを認めバランスの必要性を説いて
います。全員が組織全体の目標を共有化し、自立しながら仕事をするこ
とが必要だと言っています。そして職業倫理と高いモラルを要求してい
ます。

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● チームを組む秘訣

チームを組むには、まず、明確な目的や目標が必要だ。
スボーツと同じで、ゲームに勝ち、優勝するという目的意識が重要なの
だ。FLだが、J2ヘ、いずれJ1に行くぞ、という強い意志や目的を持つ
ということが大事である。商売でも同じで、まず目的と目標を持って、同
じ方向性を目指している人たちがそのチームに入る。それが大きな前提
だ。

そして、それぞれのポジション、つまり役割が大事である。野球ならピッ
チャーやキャッチャー、内外野の守備、打者と打順、サッカーならフォワ
ード、ミッドフィルダー、ディフェンダー、ゴールキーパーという明確な
役割がある。与えられたポジションで、目分がその責任範囲を果たせるだ
けの能力を持たなければいけない。

さらに大事なことは、ルールを熟知するのは当然として、それぞれの同僚
や監督の技量や性格を知ることである。お互いが分かり合っていないと、
一丸となって一つのことを達成したり、ゴールにボールをけり込むことは
できないし、ホームランも打てない。

会社経営にも同じことが言える。

大きいチームになると、いつもリーダーが全員の目の前にいるわけではな
いので、いかにも目の前にいるかのように、チームの基本方針、行動指
針、戦略目標などを作って開示しておく。こういう場合はこういうふうに
して考えるのが原則ということを教え、共有しておかないとチームとして
うまく動かない。

もちろん経営理念は重要である。何のためにこの会社にいるのが、という
基本認識かない限り、そのチーム(会社)に参加することはありえないの
だ。

だから、ぼくは人が会社を選ぶ権利があるのと同じように、会社にも人を
選ぶ権利かあると思っている。そこでお互いに合意した人が、会社に入っ
てくるのだ。

たまたま入社したが、そこの経営理念に共感できず、会社との合意をえら
れない人は、その人自身にとっても不幸だし会社にとっても不幸なので、
できるだけ早く出て行ぐべきだと思う。

チームのメンバーについても、基本認識の共有は不可欠であり、そこに不
協和音があったら前進は難しい。

⇒チームというか組織のあり方について触れています。大変わかりやすく
書かれているので、特に説明は不要でしょう。

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さて、わたしは ・・・

また これを読んだ あなたは・・・・

共感し、いいと思い、これならできるよ、と思ったらやってみましょうよ。
続けていると何かが起きてくると思います。

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今日も一日、明るく、元気に、仲良く、喜んで取り組んでいきましょう!

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しています

渡邉ビジネスシステム研究所 中小企業診断士 渡邉 勲
E-mail watanabe-bsl@nifty.ne.jp
URL http://www.wbslabo.jp/

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