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逆転の発想 やればできる できないことをできるようにする

「今あるやり方に彼らをあてはめようとするから彼らにはできないのだ。
そうではなく、彼らができるやり方をみんなで考えてくれ」。

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従業員の7割以上が知的障害者で占められていながら黒板に文字を書くチョーク
でトップシェアを占め優良企業である日本理化学工業が、昭和34年に知的障害者
を雇用することになったときの大山泰弘社長(現会長)の言葉です。

つまり、「仕事」に「人」をあてはめるのではない。知的障害者という「人」に合わせて
「仕事」を改善、改良してくれ、と言ったのだ。

知的障害者たちは、例え単純な工程であろうがなかなか作業を覚えることはでき
ません。

例えば、チョークの材料となる原料の重さを量る、ということができないのです。
材料別に何キログラム、という数字を覚えられないし、量りがうまく使えないのです。
また、ノギスと呼ばれる物差しの一種を使って、チョークの太さをチェックし不良品
をはじくこともできません。ノギスをうまく使えないのです。

そんな障害者と共に働くことになった社員たちは、大山社長の方針に当然反発
しました。

「障害者の人たちに仕事を教えるのがどれほど大変かわかっているのですか?」
「障害者のために、会社を潰す気ですか?」と。

そこで発せられたのが、「今あるやり方に彼らをあてはめようとするから彼らにはで
きないのだ。そうではなく、彼らができるやり方をみんなで考えてくれ」ということば
なのです。

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そして、そこから大山社長を始めとする社員全員で知恵を絞る日々が続いたので
す。
やがて、障害者でもできるよう画期的な方法へと工程を改良し始めたのです。

原材料の重さを量ることができない障害者のために、大山社長は「色」を使うこと
を思いついたのです。きっかけは、障害者たちが「信号機」の色を見て横断歩道を
渡っているのを見た時です。

すかさず原材料のバケツを色分けすることを思いつく。赤いバケツ、青いバケツ。
そして赤いバケツの原材料の重量にピッタリの重りに赤いを塗ったのです。
作業員は、量りの片側にこの赤い重りをつけるだけでいい。赤いバケツには赤い重
り。青いバケツには青い重り。これで重さを覚えたり、面倒な量りを操作しなくても
いいようにしたのです。

また、チョークの太さをノギスで測るチェックもやめました。その代わりに、チョーク
を 1 本入れるケースのようなチェック装置を手作りしたのです。
ちょうどぴったりチョークが 1 本入る太さにケースの溝を彫ったのです。適正な太
さであれば、チョークはその溝の真ん中に挟まるようにして空中に浮きます。
細過ぎる不良品は下へ落ちます。太すぎる不良品は真ん中に行く前に上のあたり
で止まってしまいます。

数字を覚えなくても、ノギスを使わなくても、誰にでも不良品チェックができるよう
になったのです。これで障害者の方も作業ができるようになったのです。

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お読みになっていただきありがとうございます。なるほどね、すごいことだよね、
でも苦闘の連続だったのだろうと思います。言い出した手前もありますが、会社を
つぶすことにもなりかねないことへのチャレンジ、結果を出さなければならないこ
とへの焦りなどなどです。そして、それを乗り越えさせたものは何なのだろうかと。

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やはりありました。
日本理化学工業が知的障害者を雇用することになったのは昭和34年、養護学校
の教師が卒業を控えた15歳の女子生徒の就職を頼みに来たことから始まったと
のことです。

最初は「同情」の気持ちからだった、しかし、一生懸命に働く 2 人の研修生の姿に
心を打たれた大山社長は、次第に障害者を雇用する気持ちになった、とのこと
ですが、その思いを決定づけたのは、ふとした機会に出会った僧侶(導師)の言
葉からの次の言葉だったのです。

「人間の幸せは、
人に愛されること
人にほめられること
人の役に立つこと
人から必要とされること」

人に、愛されること以外の 3 つは「働くこと」を通じて手に入れることができる、
というものです。

社長 大山 泰弘(現会長) 平成 10 年 5 月
(同社にある「働く幸せの像」に刻まれています)

大山社長はこの言葉を思い出して決意したのです。自分は、障害者たちに生きる
喜びを、幸せを提供していかなければならない、のだと。しかし、そこから同社の
苦闘が始まったのです。

日本理化学工業(株)は、こちらから
http://www.rikagaku.co.jp/

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ここから学べることは無限にあると思われます。
まず、「働くこと」「仕事」の尊さです。仕事とは「苦役」ではなく、「生きる手段」でも
なく「生きる目的」たりえる崇高なものである。そして、それを社員たちに教えてあげる
ことが経営者や上に立つ人の役割でもある、ということです。

これは、「経営理念」の大切さ、ということになるのでしょう。

発想を変え、行動を変え、組織を巻き込んでいく、それは社長の想いと行動からです。
発想の転換、逆転の発想です。それには、虫の目、鳥の目、魚の目も必要ですね。
固定観念、先入観念は振り払って取り組みましょう。
そんな思いを新たにしました。

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さて、わたしは、また、これを読んだあなたは・・・・

共感し、いいと思い、これならできるよ、と思ったらやってみましょうよ。
続けていると何かが起きてくると思います。

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今日も一日、明るく、元気に、仲良く、喜んで取り組んでいきましょう!

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ゲートします

渡邉ビジネスシステム研究所 中小企業診断士 渡邉 勲
E-mail watanabe-bsl@nifty.ne.jp
URL http://www.wbslabo.jp/

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