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「パクる・まねる」は、悪いこと?

コラム・連載

「パクる」、というと「ものまね」ということでいいイメージは持ちませんよね。でも、学びの原点なのです。

昨年、中国上海で万博が開催されましたが、開幕間際に中国の万博ソングは

90%以上が日本人の歌のパクリだとか、中国館の建物も日本の建造物のパクリだとか、

ひともんちゃくがありましたね。
急成長の中国ですが、様々な国や企業のノウハウをどんどん手に入れ急成長しているのです。

やはり物事を習得する、マスターするには、お手本となるものを見つけ、それを真似するところ始めるのが

一番早いのです。でも、まるまるパクってしまう単なる「まるパク」は感心しませんがね。

今回は、「まねる」は、「学びの原点」ということで、ちょっと「パクる、真似る」ことを見直してみました。

人の行動は、ほぼ100%誰かの真似をしているのです。考えてみてください。

生まれてからこれまで、朝起きて歯を磨くのも顔を洗うのも、箸を使って食事をするのも、

鉛筆やペンを使って字を書くのも、服を着たり靴を履くのも、携帯電話を使うのも、挨拶や返事をするのも、

ありがとうございますと感謝の言葉をいうのも、すべて親兄弟や学校の先生など誰かの真似で

できるようになったのですよね。

少し掘り下げてみてみましょう。
「パクる・真似する」ことについて、以下のようなことをいっている人もいるのです。

●「他社からパクる」ことを決定する。(株式会社武蔵野 小山昇社長)

真似こそ、最高の創造である。私は、自称「パクりの天才」です。

「『株式会社武蔵野』の正式名称は、『株式会社盗品見本市』」と冗談めかして話すくらい、

他社の真似ばかりしてきました。

個性が尊重される時代にあっては、「真似すること」は「恥ずかしいこと」だと思われがちです。

「独自性で勝負することが正しい」と考えられています。ですが、私はそう思いません。

とくに中小企業は「真似することが、正しい」。「学ぶ」は「マネぶ」。真似こそ最高の創造であり、

真似こそ最高の「戦略」です。「他業界の成功事例」を積極的に取り入れてきたからにほかならない。

「株式会社武蔵野」のしくみは、100%どこかの真似であり、自社で考えたものは、なにひとつありません。

私は、自分の業界ではまだ常識になっていないこと、つまり「業界の非常識」に目を向けてきました。

元をたどれば、どれもこれも「他社・他業界の真似」からはじめています。

多くの会社が、0から1を生み出そうとします。ですが、経験や実績が不足しているために、

結局は「1」を生み出すことはできません。

だとしたら、すでにできあがっている「1」をまねるほうが近道です。

独力で頑張って成果を出せないより、「人に聞きながらでも成果を出すほうが正しい」と私は思います。

堂々とこう宣言しているのです。

● まねの原点は、「目には見えない部分をいかにまねるか」

「とにかくパクリまくること、まずはそれが一番大事」
(小企業コンサルタント 栢野克己氏)

今、6年前のベンチャー大学講師のDVDを復習してみた。
最初もスゴイと思ったが、当時は何がスゴイかわかってなかった。

いい講演やセミナーや本は、何回も繰り返し学習が必要です。

1回だけで身に着くはずがない。さらに、なんでも我流では、上達するはずがない 今後も素直に学ぼう。

金メダリストも ノーベル賞科学者も 「守・破・離」なのに 経営者は我流ばかり・・・・・

こんなことをいっている経営コンサルタントもいます。

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●「パクる・真似る」は、「守」を徹底せよ、ということです。

わが国には、「守・破・離」という考え方、物事への取り組み姿勢があります。ご存知ですよね。ちょっと復習です。

「守・破・離」とは、ものごとを習得する段階を3つに分けた言葉です。

江戸時代中期、不白流(ふはくりゅう)茶道開祖である川上不白が、茶道の修業段階として教え、

それが転じて、広く修行の段階を説明する言葉として使われるようになったといわれています。

まずは、自己流のアレンジや個性などを考えずに「守」、つまりお手本を忠実になぞることから始めなさい。
そしてそれを覚えてから少しずつ「破」、自己流のアレンジを加え、やがて師匠から「離」れ、

独自の新しい世界へ到達しなさい。という考え方です。

まるでパクるとは、まさにこの「守・破・離」そのものなのです。

まずは、お手本となるものをみつけそれを忠実に勉強して自分のものにしてしまう。

それから試行錯誤を繰り返して、私たちなりのアレンジを加え、最後には自分のオリジナルの仕組みの

エッセンスとして取り込んでいくということなのです。

パクる、真似るといっても、パクリ方、真似の仕方が問題であり大切なのです。

お手本にしている師匠を困らせてしまう、超えてしまうほどの結果をもたらすところにまでたどり着くのです。

そこまでになるには、ただパクる、真似するだけではそこまでの成果は得られません。

パクり、真似するのからはじまって、失敗しやり直してうまくいくまで検証を重ね、良いものを組み合わせる、

生みだすまでやるということです。

それぞれのお手本には、それぞれに合った仕組みやシステムがあります。

単純に他社のやり方を表面的にパクる、真似するだけで成果が出るなら、こんなに楽なことはないですよね。

そんなことは起こり得ません。
いかに試行錯誤を繰り返して、やり方を変え工夫を凝らしお手本の方法を組み合わせて、

はじめて独自の仕組にアレンジできるのです。

これを”やり切る力”こそが、「まるパクる」を単なる「もの模倣」に終わらせない、分かれ目になるのでしょう。

●「守・破・離」とは

もう少し、守・破・離について復習してみましょう。

「守」とは、まねることです。理屈抜きで師匠の型を、忠実になぞることです。

基本や原理・原則を徹底的に継続する。石の上にも3年です。条件反射するくらい身体に浸みこませるのです。

建物の基礎にあたる部分で一番重要です。徹底的に基礎を学び練習する段階で、

ある意味では物まねに徹する時期です。

「破」とは、学ぶことです。

なぜ、そういう型なのかを、徹底的に考えることです。

「離」とは、創ることです

なぜ、そういう型なのか、その神髄を理解し、それを破り、新しいものを生み出すことです。
それが「独創」です。
この3つの段階を経て、はじめて独走が生まれてくるのです。

単に表層的なまねではなく、型をまねるところから入りつつ、その奥にある心の有様を学び取ることなのです。

ここまでやることです。

A社をお手本としパクり、真似をするとします。最初は単なるパクり、真似でうまくいかなくても、

当社ではなぜうまくいかないのか、なぜ、なぜ、なぜ、どこが違うのだろうと疑問を持ち、やり方を変えて

もう一度やってみる、また、駄目だ、今度はここをこうしてまたやってみる。

今度はうまくいったぞ。そうか、ここをこうすればいいのか、こういうことなんだな、という気づきから、

試行錯誤の繰り返してやっていることで、うまくやれるコツがつかめてくるのです。

そして、他社と違った独自のもの、差別化するもの、ちょっとやそっとではパクられない、真似されないものとなってくるのです。

パクる、真似るならそこまでやることです。

模倣と独創はまねから始まるのです。模倣すべきものを見つけてくる能力も立派な才能です。

模倣し、元のもの以上に仕上げること、それが独創なのです。

「発明する方法は一つしかない。 それは模倣することだ。正しく考える方法は一つしかない。

それは古くからの試練を経た何らかの思想を継承することだ」(アラン『教育論』より)

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昨今の日本ではハングリー精神が失われ、多くの人が目に見えるものだけを見るようになってしまいました。

いまや目に見えない部分を見て、いかにまねるかということが重要なのです。単純にまねるのではなく、

発想をふくらませることで、まねから新しいイノベーションを起こすのです。

同業種にノウハウが、異業種にヒントがあるのです。

そうした観察眼を持つためには、経営者の想いが重要です。この会社を良くしたい、従業員を幸せにしたい、

お客様にもっと喜んでいただきたい、世のため人のためになりたい、という経営者の想いです。

まず、
パクりたい、模倣したい会社
パクりたい、模倣したい経営者
パクりたい、模倣したいような商品やサービス
パクりたい、模倣したいような売り方
パクりたい、模倣したいような○○○
をみつけましょう。

また、相互に強みを真似し合うという方法もあります。その1例です。

最後に、こんなことをいっている人もいます。

●「デッドコピー術」
1,徹底的にまねる
2.何度も書くなど体で覚える
3.まねから「極意」をつかむ
デッドコピーとは、部品から寸法まで、そっくり同じものを作ることです。

頭だけでまねる、学ぶのでな〈、「身体で覚える」こと。
「型」をなぞれば「設計思想」が見えてくる。
重要だと感じた部分は必ずメモに書き留める。
必要があればファイルなどにまとめ直す。
「書くこと」を通して、自分の中で2S(整理整頓)。

まねできるものは、何でも前向きに吸収する。
まねは人間的な成長をもたらしてくれる。
まねて学ぶからこそ、新しいものを生み出せる。
「まねはイノベーションの母」である。
(キャノン電子社長 坂巻久氏)

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同じ時代で同じ環境下でも、売上や利益を伸ばしている会社もあるのです。
どこがどう違うのでしょう。

経営者の想いや取り組み姿勢、従業員の取り組み方がどう違うのでしょう。見たり聞いたり試したりです。

何をどう真似すればいいのか、周囲を見回してみましょう。こんなことをいっている人もいました。

使えるものは何でも使おう!」
この情報は、あの人が気にしている内容だったっけ。
そうだ、お役に立つかもしれない。コピーしてあげよう!」と、このお役立ち情報を、知人や顧客へあげれば、

貴重な接触機会が一回増えますね? しかも、作る手間いらずでタダ。

この接触チャンスを、あなたは活かす人ですか?それとも、見逃す人ですか?

もっともっとマネから徹底的に学びましょう。

あなたは、いかがですか? どう思いますか?
共感したり、いいと思ったら、これならできるよ、とやってみることです。
続けていると何かいいことが起きてくる、と信じています。

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今日も一日、明るく、元気に、新たな気づきから行動へ、
喜んで取り組んでいきましょう!

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渡邉ビジネスシステム研究所 中小企業診断士 渡邉 勲

E-mail watanabe-bsl@nifty.ne.jp
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