イベント・セミナーレポート

非日常の体験を届けるWebマーケティングとは?

こんにちは。一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会(JASISA)の牛島です。
「中小企業だからこそできるWebマーケティングってなんだろう?」シリーズも第7回目となりました。

今回はにっぽん てならい堂の店長である中村さんにお話をお伺いしてまいりました。
にっぽん てならい堂さんは日頃経験できない「ものづくりを体験すること」を通して、今まで知らなかったことを知ることができる場を提供しています。

牛島:

にっぽん てならい堂さんはどのようなことをされているのですか?

中村さん:

てならい堂の公式サイトを一見するとワークショップを展開しているサイトに見えます。
ですが、我々がやりたいことは「今まで知らずに来たことをちゃんと知る機会を作ろう」ということです。
ほとんどの人は、日々使う道具がどこで、誰が、どのように作っているかについて考える機会を持たずに生きていると思います。
そこで、人生の節目、例えば結婚や出産を迎え、新しい生活を始めるとともに良い道具を集めようと試みるのですが、「良い道具って一体なんなんだろう?高ければいいのか?」とわからないのですね。値段ではない基準で選ぶべきなんですが、他の基準がわからない。
それをを知るためには、作っている人に直接聞いてしまうことが一番いいのではと考えました。それが、てならい堂の始まりです。
ですが、ただ作っている人に聞くだけでなく、自分で実際に作ってみる方がより理解も深まります。そのために職人の仕事を知るための体験、企画をして提供しています。

牛島:

貴社のマーケティング施策としてどのようなことに取り組んでいらっしゃいますか?

中村さん:

WebがメインのサービスなのでFacebookやInstagram、またメールマガジンに取り組んでいます。
メールマガジンは、ワークショップ参加未参加に関わらず登録できるシステムです。
有料広告は今のところ使用しておらず、イベント情報を登録できる無料のサイトにワークショップ情報を載せています。

牛島:

FacebookやInstagramで多くのフォロワーを獲得していますが、そのために何か実践されたことはありますか?

中村さん:

2013年にてならい堂の公式サイトを立ち上げ、その中でコンセプトや知ってほしい思いなどをお伝えしています。そういった我々の思いに共感してくださる方に向けて情報も発信しています。フォロワーを獲得するために何か努力をしたというよりは、結果的に思いに共感してくださった方がフォロワーになってくれています。
Facebookページ自体の広告は出していますが、その広告自体は多くのお客様の目に届く役割、手段であるだけです。
大切なのは「いかに公式サイトで共感を得られる打ち出しができているか」であり、Facebookはサイトの打ち出しの結果であると考えています。
Instagramは、最近まで何も手をかけていない状態でした。2015年にアカウントを作り、それから写真を数枚投稿したくらいだったのですが、いつの間にかフォロワーが800人ほどに増えていて、びっくりしたんですよね。
設立当時は手軽に情報を受け取る手段としてFacebookが最適であると考え、主に取り組んできました。ですが、最近若い世代ではInstagramの方がより効果的で、SNSの状況も大分変わって来ています。時代に応じてきちんと対処していきたいです。

牛島:

SNSの目的がフォロワーを増やすことにいきがちですが、フォロワー獲得が目的ではないんですね?

中村さん:

我々がしているサービスにどれだけ共感してくれるか、共感してくれる人を集めることが先だと思います。

牛島:

Facebookでの投稿で、反応の良かったものはどのようなものですか?

中村さん:

他でできない体験について発信すると反応がいいですね。
特に皆さんの興味が広い分野の体験、「食」などに関する投稿はより反応してくださいます。
あとは、印象的な写真を載せるとたくさんのいいねを押してくださいます。我々が載せている写真はものづくりの現場など普段見ることのできないものが多いので、お客様にとっても非常に意味のあるものだと思います。

牛島:

Instagramでのテーマや文章の書き方など工夫されていることはありますか?

中村さん:

ものづくりの現場は非日常なので、お客様にとって珍しい写真、綺麗な写真を載せるように心がけています。
また、ワークショップに参加されたお客様に、ワークショップ風景を積極的に投稿していただくようにお願いをしています。指定したタグをつけて投稿してもらい、サイトに引っ張ってこれるようなシステムを組んでいます。お客様ご自身の投稿は「参加しようかな」と迷っている方のレビューの役割にもなります。
てならい堂はワークショップを体験できるお店であり、メディアであるのですが、同時にコミュニティであってほしいと思っています。お客様も積極的に参加できる環境を作っていきたいです。

牛島:

公式サイト、Facebook、Instagram、Twitterをどのように使い分けていますか?

中村さん:

公式サイトの“おはなし”は「知らないできたけど本当は知っておいた方がいいこと」について文章で伝えていて、“てならい”ではワークショップ情報を載せています。サイトで更新された情報をFacebookでタイムリーに発信していきます。
SNSの使い分けは、我々では決めておらず、お客様が使いやすいものを使っていただけるようにどの媒体でも情報を更新しています。

牛島:

ワークショップの集客で心がけていることはありますか?

中村さん:

参加してほしいターゲットを明確に意識してから、体験内容の企画を練ります。
内容も「ものづくり」から「日本文化」まで非常に幅広いので、ワークショップごとに参加されるお客様の年代や性別も変わってきます。
イベントの企画というのは元々世間にニーズがあってそれを実施するのか、てならい堂のようにコンセプトに共感してもらえる人を先に集めてから、その中に企画を投げるかのどちらかになるのではないでしょうか。

牛島:

今後取り組んでいきたいことを教えてください。

中村さん:

私自身パラレルワークをしていまして、フォーノーツ株式会社で人事評価制度をつくるコンサルティングをしています。リソースが限られていることもあり、できることの限界があります。
そこで、去年から編集部を作り、それぞれフリーランスとして働いている人たちができる範囲で手伝ってくれています。
てならい堂のコンセプトに共感してくださるお客様もそうですが、一緒に運営していく人もこれから増やしていきたいと思ってます。
Webメディアで始めたビジネスですが、輪が広がっていく中で、人が集まれる実店舗も作っていきたいです。利益だけを追求するだけでなく、小さな社会とつながる場所を「ものづくりの体験」を通して提供していきたいです。

中村さん、素敵なお時間、お話をありがとうございました。

にっぽん てならい堂さんの公式サイトは以下からご覧頂けます。
公式サイト Facebook Instagram Twitter

 

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執筆者:
一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会 牛島
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