経営戦略>強い会社を作る

その他コラム
 経営戦略トップへ
社長(さん)!成り行きで経営していませんか?

三段跳び @助走 Aホップ  Bステップ Cジャンプ D着地

何が邪魔しているの、あなたの経営計画!(1)  (2)  (3)  (4)  (5)  (6)  (7)  (8)  (9)  (10)  (11)  (12)  (13)

納税日本一の経営者から学ぶ@ A

「心が1000分の1だけちょっと軽くなる話」

「地方の中小企業」シリーズ@ A

ヘロドトス著『歴史』上中下3巻 岩波文庫

情報分析ツールを利用した『経営計画書』の作り方@ A B C D
アイデアを出すための準備運動
−仮説を組立てる−

−いい顧問流 経営計画 三段跳び−

定率減税半減など2005年度税制改正大綱を決定

定率減税は2006年度までに全廃

会計検査院、税金の無駄遣いなど約430億円を指摘

直ちには導入しない消費税の軽減税率

注目される定率減税の縮小・廃止

見直しの方向にある退職所得課税の優遇措置

スキャナ保存が可能になる3万円未満の領収書

査察による実刑判決での平均懲役月数は15.6ヵ月

廃止に向けて検討される“長者番付”

金融所得の一体課税は納税者番号制度が不可欠

総額表示は消費税大増税時代の幕開け!!

外部環境を正しく分析できなければ道を誤る

SWOT分析「Excelで簡単にできるSWOT分析」

債権回収について バックナンバー@ A

1円で株式会社が設立できる バックナンバー@ A

「前門の虎・後門の狼」―正しい将来不安を自己革新のテコに!―

中小企業復活の施策

部門別管理からセグメント別管理(会計)へのお勧め

消費税法改正を織り込んだ経営改善計画の策定を

厳しい時代を勝ち抜け! 企業倒産の原因を考える

社会保険料算定方法の変更における課題

儲けた利益はどこかへ消える

ITという言葉を聞かなくなったのは

どうなる日本の中小企業対策

自立したアントプレナースプリット「企業家精神」でいく時代

一燈を頼め

オーナー経営者のハッピーリタイアメント

社長の価値観を共有することが大事

起業家支援のため商法改正を検討中
 

ヘロドトス著  『 歴史 』  上中下3巻 岩波文庫

税理士 田中英雄


ギリシャ諸都市とペルシャ帝国の争いは前五世紀、ついに両者の激突をむかえる。ローマのキケロによって「歴史の父」とよばれるヘロドトスが物語るのは、このペルシャ戦争頂点とする東西抗争の歴史である。また、時の世界の覇者が、如何にして勃興し、衰弱し滅亡していくかの過程のモデルの提示である。

驚くべきことはその興亡のモデルを、人類が繰り返してきたことである。ヘロドトス自身が繰り返す歴史のモデルとして、深い嘆息をつきながら当時の『歴史』を編纂していることである。つまり、人類は昔も今も、悲しくも愚かな壮大な興亡のモデルを繰り返していると見ることができるのである。
その興亡のうち、特に衰亡のモデルこそ人々の涙を誘い、大いなる人類の足跡、おろかな歴史を考えさせるものなのである。そして、これから歩むべき方向や、社会や国の経営の岐路での羅針盤(よすが)となるものなのである。

ヘロドトスが、歴史の中に見出した、その衰亡のモデルとは如何なるものであったのか?
それは、大いなる帝国ペルシャの最精鋭の大軍団が、ギリシャに攻め込み、敗退し撤退した後の、無残な戦場に立ってヘロドトスが述懐した言葉である。「一体何故ペルシャはギリシャに攻め込んできたのか? 焼け爛れた戦場に残された武器や指揮官が座った椅子や調度品のどれ一つとっても、麦もろくに育たない貧しいギリシャには一つもない素晴らしいものばかりである。仮にペルシャが戦争に勝ったとしても、この貧しいギリシャからいったに何を得ようとしたのか、ペルシャがほしいものなんてギリシャには一つもないのだ。一体、何をどう考え違いをして、彼等はこの様な愚かな戦争をしでかしたのか? なぜ、ギリシャへ攻め込んで来たのか?」

『歴史』の大部分では、いろんないきさつがあってペルシャ戦争が起きざるを得ない理由、原因、止めようがないかった事情、それまでの長い因縁の歴史、様々な人々の願いや怨恨、地域の事情、地域や国のあいだの抜き差しならない経済や社会の状況、それらが利害の対立をもたらし抗争に繋がって行く過程などが詳細に語られている。それでも一体なぜ!


現在、日本列島に住む人々は、相変わらず中国やアジア等近隣の地域に住む人々や近隣の国との付き合い方に、『歴史』の教訓を生かした普遍的な方法を見出していない。日清戦争から第二次世界大戦までの歴史を踏まえた、普遍的な付き合い方を持たないのではないかと思う。
どういう付き合い方をすればよいのか。これなら上手くいくという自信のあるやり方を見つけ出し、相手とも話し合い、実際にやってみて、これなら互いに納得もいく、子孫にも引き継いでいけるというものを確立することが求められている。

中国との付き合い方でも、中国へ行って安い人件費で物やソフトを作らせ、それを日本や世界あるいは中国で売って儲けようという考えでは、ペルシャ以来の衰亡のモデルと同じである。日本の数十分の一という安い人件費で中国の人々を働かせるというのは、そこで働く中国人に喜ばれている、進出企業も利益を手中に入れることになる。これは搾取ということです。しかし、別の次元で見れば、中国の人々を国際的な経済、政治、社会のなかに入れることになるのです。つまり、中国の人々は急速に日本企業の技術を獲得してしますということです。また、個々の日本人が中国人の数十倍の給料を貰う根拠はあるのか?

最近では日本人より中国人の方が優秀であると日本人がいっている程だから、その根拠はなく、いずれこの矛盾は是正されることになるのです。つまり、もしも中国人が日本人より優れているなら、日本人の給料は中国人とあまり変らない、または中国人より低くなるのであたりまえだといことになる。それでトラブルはないのか。このような様々な問題、現象が生じて来ざるを得ないのです。

豊な国日本が貧しい国中国を搾取つまり攻めて、何かを獲得してくるという図式が長期に続くことは、ありえないことは『歴史』が言明し、その後の歴史が証明しているのである。それにアメリカや日本が世界の覇者でありつづけることもない、盛者必滅なのです。それでも、わが社は「現実に儲ける」というのは、一時的な現象であり、最後は一時的な儲けのはるかに大きな壊滅的な敗北、失敗、はるかに大きな巨額の喪失が生じることになる事は自明なのです。

『歴史』の教訓に習うなら、衰亡のモデルと異なる普遍的な付き合い方をするしかないのです。ひとつは、中国人が喜ぶことが、我々の喜びである。中国人が悲しむことが、我々の悲しみである。中国人が豊になることが、我々が豊になることである。そしてまた、我々が喜ぶことが、中国人の喜びである。我々が悲しむことが、中国人の悲しみである。我あれが豊になることが、中国人が豊になることである。そして、中国とは異なるやり方、日本の良さを生かした国や社会のあり方を模索し確立することです。今日の世界状況の中で日本でも確実に利益を出し存続発展していける経営スタイルを確立することが日本に住む人の責任です。世界という範囲で考えるならば日本の国も一つの地方なのです。地方が中央に縋ったり、もっと貧しい地方を食いものにするのではなく、自立していく道を確立することと同じです。

日本という地方が世界の中で、その個性を発揮し尊敬を得るあり方を確立することが問われています。狭い国土に山や森林が多い。温暖多雨ではあるが季節により自然も人も見事に変化する。地震や台風や火山などの自然災害が多い。人口密度が高く、人々はきれい好きで、思いやりの心をまだ残している。先祖は農耕や漁労民であり、雑種性つまり混血度が世界で最も高い・・etc。

企業経営においても、この様な歴史認識、空間認識を基本として経営理念を作り、それを維持発展することが重要です。例えば、中国に進出するならその責任者は、そこに住み着いて中国の人と一緒に暮らし、そこの骨をうずめる覚悟が前提だといえます。それは搾取とは見られず中国に住む人々に感謝されるでしょう。そこに住まないと喜怒哀楽や利害を共にすることが出来ない、周りの人々に対し責任も持つことが出来ないのです。建設会社がプロジェクトを受注する際、いかに責任を持って取り組みますといったところで、社長本人も妻も息子や息子の嫁や、かわいい孫が日本にいては、社会で生活するうえで中国に対して何の責任があるのか、無責任なのです。家族が中国で生活すれば、下手なことは出来ません。そこにすんでいれば、孫も幼稚園で立場が悪くなるのです。社長であるお爺ちゃんの不始末が孫にも影響が及ぶからです。社長自身もそこで骨を埋めようとすれば、下手なことは出来ないのです。満州から惨めに逃げ帰ることになるのです。
それをまた繰り返したい人はいません。

しかし、あなたはその繰り返す道を歩んでいませんか?『歴史』を読んでみてください。


■お問合せ先

士業・専門家を探す(SAS士業Web)

士業にWebで相談(SAS士業Web)

■様々な経営課題に対するQ&A

経営課題即解決