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−仮説を組立てる−
シモヤマ会計事務所
所長 下 山 弘 一

最近は長距離のドライブが、とても楽になりましたね。一昔前までは見知らぬ土地に車で出かけると、ロードマップを片手に四苦八苦された方も多いはずです。
今はカー・ナビゲーションやGPSの普及によって、ボタンひとつで目的地にいとも簡単にたどり着くことができるようになりました。渋滞情報まで知ることができるシステムもあるので、イライラすることなくドライブが楽しめるようになりました。
日本語はおろか英語さえも通じない、見ず知らずの国で、地図やコンパスさえも持たされずあなた一人が放り出されたと想像してみてください。無事、目的地にたどり着ければ、夢のような賞賛が得られることとしましょう。
「さて、あなたなら、どうしますか。」
その場に立ちすくんでいるわけにはいきません。とりあえず、一歩を踏み出さなければいけません。そして、出来るだけ早く…
SFめいた、お話をしましたが、このような状況が、今のビジネスの状況なのです。目的地はあるはずなのに、道案内をしてくれる人がいない、どのようにして案内してもらえればいいのかわからない。
「成長」と「協調」というナビゲーション・システムをなくした日本では、これまでの経営の手法が通じなくなっています。過去の成功経験を一度リセットして、進むべき方向、つまり、目標を見つけるための仮説をビジネスマン自らが組立てる必要があるのです。
−進むべき目標を決める−
さて、どちらへ進めば良いのでしょう。地理には東西南北の方角があります、同じように事業にも4つの方向が考えられます。取り扱っている商品やサービスを縦軸、ターゲットとする顧客を横軸とする座標軸チャートを作ります、そうすると、そこには図のように4つの窓ができあがります。
この4つの窓は、事業の進むべき戦略をあらわしています。あなたの考えられた事業のアイデアをその窓に当てはめてみてください。
| ●現業深耕戦略… |
今取り扱っている商品やサービスを、品質を向上させたり、形を変えるなどして、今と同じ顧客に提供する戦略です。市場シェアを高めていく戦略ともいえます。 |
| ●新事業戦略… |
商品・サービスはそのままに、ターゲットとする顧客を広げていく戦略です。小売店や飲食店の多店舗展開のように、地域を拡大することに使われます。 |
| ●新商品戦略… |
顧客とのつながりを利用して、今までとは別の商品・サービスを提供する戦略です。古くは日本の呉服店が百貨店に転身したように、お客様との縁を大切にすることにより商売が拡大するという見本です。 |
| ●ベンチャー戦略… |
文字通り成功確率の低い、冒険的な戦略です。資金力も必要であり、この事業に投資できるだけの資金を探し出すことが第一条件になります。 |
さて、あなたのビジネスではどの戦略が近道になるのでしょう、商品力、顧客との繋がり、資金力、許される時間を考慮して「勝ち易きに勝つ」道を見つけ出します。
顧客が求めている道、追い風となる道は必ずあるはずです、力ずくで押し通せるほどビジネスは甘くはありません。
そして、あなたの考えているアイデアの元となる仮説を、丹念に練り直し、シェイプアップしていきます。思い込みや、気負いを取り払って出来上がったアイデアを、ビジネスモデルとして、さらに内容を濃くしていきます。
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