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−三段跳び その四 ジャンプ−
シモヤマ会計事務所
所長 下 山 弘 一

売上を伸ばしたい、事業を拡大したい、利益の減少を食い止めたい。
経営にかける切実な願いは、経営者ならば当たり前のことでしょう。
夢を現実のものとするには、願って叶うのをじっと待っているのではなく、自分自身で夢を具体的なかたちにする必要があります。経営計画書はその夢を描くためのツールとなります。
…とは言っても、経営計画を作って一気にその問題が解消するわけでもありません。
そこには夢と現実の大きなギャップがあるのです。
例えば…
「新商品を開発して事業拡大しよう」
「新しいターゲットを開拓して販路を広げよう」
高い志で、経営目標を掲げる。
それを実行に移そうと、考え始めると…
「開発のための資金はどうするの」
「みんな手一杯なのに、誰が担当するの」
「ターゲット開拓するためのプロモーションはどうしたらいいの」等など
夢と現実との間に、たくさんのギャップが現れてきます。
このギャップを埋めていくプロセスこそが、経営計画書の本質だと言えます。
このコラムも5回目のお話になりますが、三段跳びの3歩目、ジャンプは大変重要な意味を持っています。それは経営計画書に期待する経営者の夢と、現実を橋渡しするため「決め」の一歩なのです。
−夢は分解して組み立てる−
時計、カメラ、自動車など、日本はもの作りの優れた国として有名になりました。ハードな面では世界一と言っても間違いではないでしょう。
ハードなものを作るには設計図が必要です。設計図がなかったなら、ホームセンターで売られているような組立式の本棚でさえ、正確に組み立てることはできません。
ハードなものは、たくさんの部品と精密な組み立て工程がきちんと描かれて完成品となります。一方、経営計画書・事業計画書ではどうでしょう、おおむね次のような感じになるのではないでしょうか。
◆ビジネスプラン作成(経営の夢を形にする)
1.事業や商品を取り巻く環境を把握する
2.現行の商品やサービスのポジションを理解する
3.自社の強み・弱点を認識する
4.進むべき方向、目標を決定する
◆デザイニング(その夢を実際の行動に表す)
5.行動方針、実行計画を策定する
経営計画書は言わば、経営を確実に行うための設計図なのです。
思い描いた経営の夢を、絵に書いた餅にしないためには、ビジネスプランはバラバラにし、部品と工程に分解して、設計図をおこします。
さらに、組み立て直して、思った通りの形になるかを検証します。
ここでは、社長を始めとした会社全員、それぞれの行動が目に見えるようになるまで細分化し、それらの組み合わせ、順序を明確にします。
成り行き、行き当たりばったりでは、決してうまくは行きません。
なぜなら、経営は分解した部品を一つ一つ組み立てて行くことで、本当の完成にたどり着くのですから。
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