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眞柄社長として、あるいはコンピュータソフトウェア協会の会長として、忙しい日々を過ごしていらっしゃると思いますが、お話をうかがっていて感じるのは、ブレのない姿勢です。何か常に心に持ち続けている“軸”と言いますか“座右の銘”のようなものがあるのでしょうか。
和田これは聖書の言葉からの引用なのですが、私は「知恵、勇気、努力、忍耐、寛容」の5つをいつも“座右の銘”として意識しています。 知識を蓄えるのが大切なのではなく、それを使うための知恵を身につけなければなりません。くじけそうなときには、勇気を持って立ち向かい、努力し、忍び耐えることも必要でしょう。また、社会の中では寛容の心を身につけなければなりません。 こう説明してしまうと単純な言葉のように思われるかもしれませんが、これらに共通しているのは、強い意志です。 蓄えた知識をどう使うかということ、努力し忍耐して勇気を振り絞ること、そして自分と異なるものを許容できる寛容な心を持ち続けるときには、必ず意志の働きがあります。その意志が強ければ強いほど、知恵も勇気も発揮できるのです。 何か物事を成し遂げるには、こうした“意志=想い”の強さが必要です。会社と共に私自身が成長しそれが理解できたとき、あらためて「知恵、勇気、努力、忍耐、寛容」という言葉のすばらしさがわかりました。それ以来、私はこの言葉を座右の銘として、日々、会社の運営やその他の仕事に取り組んでいるのです。 パソコン黎明期には、当時マイクロソフトの社長だった古川享さんやソフトバンクの孫正義さん、ジャストシステムの浮川和宣さんらが業界を牽引されていました。彼らに共通するのは大きな夢を持ち、不屈の魂を持って挑戦されていたことです。その“想い”の強さが、いまのようなコンピュータ時代、ネットワーク時代を拓くひとつのきっかけになったことは間違いないでしょう。 お客様に満足していただきたい、喜んでいただきたいという強い想いが、私どもの製品を扱ってくれているパートナーさんの満足度につながり、それがまたOBCの業績や社員の喜びにもつながっています。上場を果たすことができたのも、強い想いのたまものにほかなりません。時間はかかりましたが、想いは必ず通じるということを、身をもって証明することができました。 ソフトウェアの世界は、いま新しい時代に入っています。先ほども話に出たように、ネットワーク化やSaaSが発展し、国境もなくなりつつありますから、新しい技術や考え方をどんどん採り入れていかなければ、取り残されてしまうでしょう。 ただ、その中でも、お客様に喜んでいただけるものをつくる、という私の想いは変わりません。そこを外さなければ、さらなる飛躍のチャンスがあると考えています。 同じように、夢や魂を持って会社を経営する人、あるいは新たに事業を興す人が出てきてくれれば、ソフトウェア業界はさらに盛り上がるでしょう。「夢を語る人がいなくなった」と言われますが、夢を想い続けて自らの意志を貫く人はいつの時代にもいるものです。
眞柄夢と魂――。いまではあまり大きな声で語られることが少なくなった言葉ですが、和田社長のお話には、確かにその2つを感じました。また、今後ソフトウェア業界や日本経済そのものを盛り上げていくためにも、なくてはならない要素なのだということがよくわかりました。 本日はお忙しいところ、ありがとうございました。 |
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