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経営を語る

エグゼクティブ対談 【第31回】高田 明
(株式会社ジャパネットたかた 代表取締役)

自ら感動の人生を送ることが、お客様の満足感を生み出す(2/6)

ラジオで成功を収め、テレビへと進出

眞柄ジャパネットたかたの本社はいまも佐世保にありますが、ご夫婦で佐世保に移ってきてからは、カメラ店だけでなく訪問販売もはじめられています。このころに、いま番組で話されているような商品紹介のスタイルを確立したのでしょうか。

高田84年に家庭用ビデオカメラが登場して、地域の家庭を1軒ずつまわる訪問販売をはじめました。おじいちゃんやおばあちゃんを相手に、玄関先でビデオカメラを操作してみせて「これは便利でしょう」と説明するわけです。カラオケセットなども同じように販売しました。

 このときに機能を説明するだけでは買ってもらえないことがわかりました。うまく撮影するための使い方や、撮影した映像でどんな楽しみ方があるか、そういう話のほうが購買につながるわけです。

眞柄ラジオショッピングに出演して、ビデオカメラがよく売れたというのもそのころですね。 

高田「ラジオショッピングというのがあるのでやってみませんか」と地元のNBC長崎放送さんからお誘いを受けたのが最初です。商店街にラジオのレポーターが来て、お店の人に商品を宣伝させるわけです。

 玄関先で説明するのと同じようにマイクの前でしゃべったら、ものすごい反響がありました。5分間の商品紹介で、コンパクトカメラの注文が1日に50台もあって驚きました。

 その当時のラジオショッピングは年2回だったのですが、「待てよ、これは長崎以外でもやれるんじゃないか」と思いつきました。私の感性に合っていたのでしょうね。

 いろいろ考えて、まずは九州でネットワークをつくり、次は中国地方、その次は四国とだんだん広げていくことにしました。当時はスタジオへ行かないと時間枠がもらえなくて、たった5分間しゃべるために佐世保と福岡を電車で往復したり、沖縄まで飛行機で往復したり、あちこち飛びまわりました。

 1年ほどかけて九州各地をまわると、ラジオの世界でようやく信用ができてくるわけです。そうやって北海道までネットワークを広げるのに2年ほどかかりました。

眞柄ラジオでの成功からテレビへ移るきっかけは何だったのでしょうか。

高田やはりラジオは聴いている人の割合がそれほど多くありません。せっかく想いを込めて販売するのだから、テレビにも出て広めたいと自然に考えました。それですぐに動きだしました。 

眞柄決断と実行が早いのも、強い思いがあったからでしょうね。 

高田テレビは最初、長崎のKTNさんからはじめました。まだ自前のスタジオはありませんから、そのたびに東京、福岡、長崎まで行き、番組制作会社にお願いして番組をつくりました。

 ところが、期待したほど売上は伸びなかったですね。テレビの媒体費や制作費はラジオの比ではありませんから、コストを計算するとまるで合わない。

 でも、テレビはやりつづけようと決めて、次に考えたのが東京で放送される深夜枠の番組でした。

 テレビ局の支社は銀座に集まっているので、僕は月に何度も行って営業してまわりました。「深夜の30分枠をください」とお願いするわけです。

眞柄テレビの時間枠を買うのは、一般に思われるほど簡単ではないですね。 

高田お金を出せばいただけるものではありませんから、やはり信用がないと厳しいです。

 佐世保から銀座までたびたび通うのは大変ということで、銀座に広告代理業のルック21という会社をつくりました。2人のスタッフを置き、僕も営業してまわってテレビも徐々に固めていくことができました。

眞柄それが94年頃ですね。ジャパネットたかたのテレビショッピングといえば、いまでは地上波やCS放送で毎日観られますが、テレビ参入するまでに費やしたエネルギーは相当なものですね。「日々精進してきた結果」という表現もあらためてうなずけるような気がします。 

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対談目次

1)先の目標は立てずに、目の前の仕事に熱中する

2)ラジオで成功を収め、テレビへと進出

3)最後に感動してもらいたいのは誰か

4)お客様のよろこびを基準にする「ジャパネット品質」

5)感動を基軸に社員たちを引っ張る

6)プロ集団を育てるためにも性善説の立場をとる

高田 明氏 ゲスト:高田 明氏
株式会社ジャパネットたかた
代表取締役

プロフィール

聞き手:眞柄泰利
マイクロソフト株式会社

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