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眞柄ジャパネットたかたは今年で創業21年。テレビやラジオの通信販売で全国的に知られていますが、インターネット、CS放送とさらなるメディアミックスの充実を図っていますね。いま、この対談に場所をお借りしているスタジオも、ハイビジョン・カメラはじめ本格的な放送設備が用意され、番組づくりに対する高田社長の熱意を感じさせます。 高田社長のユニークな経営は、多くの注目を集めるところです。その経営スタイルがどこから生まれたのか、本日はいろいろお話を聞かせていただこうと考えています。
高田僕は、起業して会社を大きく育てた実感がなくて、人間が年を重ねるように、日々精進してきた結果が現在につながっているという気がしています。 1日1日を精一杯に過ごせば、必ず次にやるべきことが見つかります。それに取り組むことで、また次の課題が出てくる。そうやって1日、1週間、1カ月、1年と積み重ねるうちに、今日まできたという感じです。 これはまぁ、10代20代ではわからないことで、僕も若いころには気づかなかったですね。 眞柄高田社長は、大阪経済大学で経済を学ばれていますが、その頃すでにビジネスへの関心はあったのでしょうか。 高田学生時代は、勉強よりも英語サークルに熱中していました。とにかく英語を一生懸命に勉強して、ネイティブの人たちと交流したかったのです。 卒業後は好きな英語を活かそうと、京都の機械メーカーで貿易の仕事に就きました。するとすぐに「現地へ行ってこい」といわれて、23歳のときに8カ月ほどヨーロッパに駐在しましたが、北欧、東欧も含めてヨーロッパのほとんどの国をまわりました。これが実にいい経験になりましたよ。英語を一生懸命に勉強したことが、結果的に人生を豊かにしてくれたのだと思います。 僕はあまり先々の方針は持たないほうで、夢や希望は変化していくものだと考えています。だからいまも、たとえば「60歳になったらこうしよう」という考えはまったくありません。とくに若いうちは経験も少ないし、自分の道を決めることは難しいですよね。 眞柄会社を辞められたあと、友人と翻訳の仕事をはじめようとするなどいろいろチャレンジされていますね。26歳で故郷の長崎県平戸市に戻ってから、現在の仕事につながる経験を積まれたそうですが。 高田平戸に戻ってから、父が経営していた実家のカメラ店を手伝いました。兄、弟、妹と兄弟4人で一緒に働きましたが、英語のことはすっかり忘れるほど仕事がおもしろくて熱中しました。先に「これをやりたい」と決めるのでなく、何かはじめたらのめり込んでいくタイプなのでしょう。写真学校を出なくても、仕事に熱中していれば必要なことは身につきました。店でカメラ販売をはじめたときも、おもしろくて一生懸命に勉強して売りました。
眞柄観光客の写真も撮ってまわったそうですね。 高田記念撮影の仕事はいろいろ勉強になりました。近くに平戸大橋という観光名所がありますから、そこで記念写真を撮ったり、ホテルで宴会風景を撮影したり。 夜の宴会場で撮影した写真を夜中にプリントして、朝食のときに並べて販売するわけです。朝6時ごろホテルへ出かけて。でも、何枚買ってもらえるかわからない商売です。100枚焼いて90枚残るようなこともありましたが、やっているうちにだんだん売れる枚数が読めてきました。3人並んだカットで2人が下を向いていたら、1枚しかプリントしないとかコツもつかんできます。 やっぱり、お客さまによろこばれるのがうれしいですよね。自分がいい表情で写っているとよろこばれますから。 宴会場ではカメラのほうに顔を向けてもらおうと話しかけます。カメラのほうに視線をもらうことでは誰にも負けなかったですね。 ところが、なかには10回ぐらい声をかけても、こちらを向いてくれないお客さまがいます。そういう方に限って翌朝「自分の写真がない」と怒るんですよ(笑)。観光写真の仕事では、そういった顧客心理やマーケティングについて理解する機会になりました。 眞柄マーケティングというのはどういったことでしょうか。 高田たとえば、何県から来られた方はたくさん買ってくれるとか、この業種の人たちは写真の出来栄えに厳しくて買ってくれないとか。これはいまのテレビ通販にもすごく役立っています。 眞柄それは、おもしろい話ですね。 高田別に研究するつもりはなくても、仕事に熱中していたらわかってきたということですね。お客さまの心に通じる話し方も、自分に伝えたいという思いが強いとできるものです。 その意味で、小さいカメラ店ですけど、リアル店舗の経験は貴重でした。カメラを並べて売っていると、70代80代のおじいちゃん、おばあちゃんも来店される。そういう高齢者のみなさんにもわかるように説明しなくてはいけないわけです。わかるように伝えてあげたいという自然な気持ちで接すると、いろいろなことを学ばせてもらえますよね。 |
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