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エグゼクティブ対談 【第24回】潮谷 義子氏 (熊本県知事)

ユニバーサルデザインとパートナーシップですべての人が大事にされる社会をつくりたい(1/4)

ユニバーサルデザインとパートナーシップですべての人が大事にされる社会をつくりたい 潮谷義子氏

「3本の矢」から「四輪駆動」「オリンピックの輪」へ徐々に広がる女性知事ネットワーク

眞柄潮谷さんは熊本県知事に就任されて2期目ですが、それ以前は副知事を務められていましたね。保護者と一緒に暮らせない子どもたちのための施設に勤め、福祉の世界で活躍されていた潮谷さんが副知事になられたきっかけについて教えていただけますか。

潮谷当時の福島譲二知事ご本人が私のところにいらっしゃって、「熊本県を福祉で豊かにしていきたい。その専門家として、ぜひ副知事の役割を担ってくれないか」と口説かれたんです。

  実はその時熊本県は国民体育大会を控えていて、陛下がご覧になる施設を関係者の方々が事前にチェックされていたんですね。私がいた施設も下見されていたので、知事がいらした時には、いよいよ陛下がお越しになると思い込んでしまって……。
  そんな勘違いもあったものですから、副知事にというお話をいただいた時には大変びっくりしました。少し考えさせてくださいというお返事をしたのですが、自分では冷静なつもりでも、動揺していたんでしょうね。そのあとで歯を磨いた時、なぜかいつもよりも泡立ちがいいので不思議に思っていたら、歯ブラシに洗顔クリームをつけて磨いていました(笑)。

  それでも男女共同参画社会の実現には、女性の社会進出が大事で、私がもしお受けしなかったら、やっぱり女性はダメだといわれかねないと思い、何より福島知事からのお誘いの言葉が非常にくすぐられるようなものでしたので、お受けしたわけです。

眞柄当時、女性の副知事は全国に何人いらっしゃったのですか。

潮谷5、6人だったと思います。中央官庁から転身された方や、県の職員から就任された方がほとんどでしたが。

眞柄現在も女性の知事は、潮谷さんを含めて5人ですね。

潮谷北海道、千葉、滋賀、大阪、そして熊本です。都道府県が47あることを考えると非常に少ないと思いますね。しかし地理的に考えると、非常にバランス良く女性知事がいるんです。

  私の次に堂本暁子さんが千葉県知事になり、初の女性知事である太田房江大阪府知事と合わせて女性が3人になった時、私たちは「3本の矢」だといっていました。次に高橋はるみさんが北海道知事になられて4人になった時には、どんな難関があっても知恵を出し合って乗り越えていきましょうということで「四輪駆動」という言葉を使いました。
  2006年7月に嘉田由紀子さんが滋賀県知事になられてからは、まだ5人全員で顔を合わせてはいないのですが、私は「オリンピックの5つの輪」のように手に手を携えていきたいと思っています。

眞柄マイクロソフトは多国籍企業で、日本企業に比べれば女性役員、女性マネジャーの人数は多いと思いますが、他の国と比べると少ないようです。そこで、女性管理職を育てるプロジェクトをやっていたり、女性だけの会議を催したりしています。他社でも同じような動きが見られますから、そういう意味では少しずつですが民間の意識も変わってきているようですね。

潮谷官庁は民間ほど意識が変わっていないと思います。
  男女共同参画については、男だから、女だからということではなくて、一人の同じ人間として考えなければなりません。性別にかかわらず、ある人にとって、働いたり生活したりする上で重荷になるようなことがあれば、政策で補っていく必要があります。
  これまで女性は一般に、いろいろな場面で重荷を背負ってきたのではないでしょうか。こうした視点で、男女共同参画に向けた取組みを進めていくことが大切ではないかと思います。

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対談目次

1)「3本の矢」から「四輪駆動」「オリンピックの輪」へ徐々に広がる女性知事ネットワーク

2)老若男女、障害の有無、国籍を超えてその人らしい人生が送れる地域にしたい

3)ボランティア意識の高まりがスペシャルオリンピックスを成功に導いた

4)進出企業が「水の大切さ」を地元にも広めてくれる

潮谷 義子氏 ゲスト:潮谷義子氏
熊本県知事

プロフィール

聞き手:眞柄泰利
マイクロソフト株式会社

プロフィール

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