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エグゼクティブ対談 【第23回】山本 幸三氏 (経済産業副大臣)

ITとインフラを活用して地方の資産を世界に発信していきたい(2/5)

新北九州空港はアジアのハブとして関西国際空港をしのぐ存在になれる

眞柄その新空港についてうかがいたいのですが、将来のことを考えると、アジアに近い北九州空港は大きなアドバンスをもっていますね。地元の生産品を流通させるときはもちろん、進出してきた大手企業にとってもメリットは大きいと思います。しかも24時間稼働できるというのは魅力ですね。

山本現在、新北九州空港の滑走路は2500mですから、第一種空港(国際空港として使用され、3000mの滑走路が必要)ではありません。しかし関門海峡から掘り出した土砂の処分場として空港に隣接した土地を埋め立てていますから、いつでも滑走路を延長することは可能です。

 福岡空港とのからみもあって一筋縄ではいきませんが、準備が整えばアジアのハブ空港になれるポテンシャルはもっていると思います。中国、アジアへの距離を考えると、関西国際空港をしのぐ存在になるでしょうね。

 でも、もっと重要なことは、九州の人たちのマインドです。九州からは東京に行くよりもソウルに行くほうが近いし、上海と東京は同じくらいの距離です。だから企業の研修会や業界の集まりでも、みんな気軽に中国や韓国、台湾に行く。ビジネスでもアジアの人たちとの関係は深いので、九州人の感覚は東京の人たちよりも国際化しているのです。

眞柄なるほど。地理的なメリットにインフラが加わり、人々のマインドもアジアを向いているとなれば、香港やシンガポールに変わる存在にもなりうると。

山本問題はそこです。私は官僚時代にシンガポールや香港について分析したことがありますが、インフラだけでいえば横浜や韓国の釜山もすばらしいものをもっているのに、なぜシンガポールや香港だけが港湾都市、空港都市として発展するのかと。

 結論は人材の違いでした。シンガポールや香港では誰でも英語が話せるし、国際的な弁護士や会計士がいます。もちろんITにも素早く対応していました。横浜や釜山は、インフラの面では負けていないかもしれないけれども、人材面で大きく引き離されていたんです。

 だから私は地元の人たちに、英語とパソコンだけは勉強してほしいと訴えています。外国人が来るようになっても、道を尋ねられて教えられなかったり、タクシーの運転手が意思疎通できなかったりするようでは、空港や港が活きてきません。逆に、外国人に「東京や神戸よりも仕事がしやすい」と思ってもらえればしめたものです。

 あとは子どもたちの教育ですね。私は、毎年1度はアメリカと中国に行くことを心がけていますが、中国では小学3年から英語とパソコン教育をはじめています。それに比べると、日本は大きく立ち後れています。

 これには危機感を抱き、地元の教育長にぜひ英語とパソコン教育に取り組んでほしいと訴えました。最初は大変だったようですが、いまではかなり軌道に乗ってきたようです。いずれここに、いいインターナショナル・スクールをつくりたいですね。

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対談目次

1)中小企業のIT化推進は財布を握る奥さんから始まる

2)新北九州空港はアジアのハブとして関西国際空港をしのぐ存在になれる

3)地域や家庭で、大人たちが子どもに愛情を示すことが自殺防止の第一歩

4)誰もが「可能性にチャレンジできている」と実感できる社会をつくりたい

参考)I T 経営キャラバン隊の活動がいよいよスタート!

IT経営キャラバン隊 IT経営キャラバン隊の活動がいよいよスタート!

山本 幸三氏 ゲスト:山本 幸三氏
経済産業副大臣

プロフィール

聞き手:眞柄泰利
マイクロソフト株式会社

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