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眞柄本日はIT経営キャラバン隊の出陣式にご参加され、全国200カ所をまわるキャラバンのスタートをご覧いただきました。IT経営キャラバン隊は日本政府の「IT新改革戦略」の実現に向け、12の公的団体・企業が発起人となって昨年11月に設立された民間レベルの全国規模の啓発活動です。私どもマイクロソフトも発起人の一員ですが、経済産業副大臣である山本先生がこうしたイベントに参加されるのは大きな意味があると思います。 山本IT経営キャラバン隊の主旨の1つに、地方でのIT活用促進がありますね。私もこちら(北九州)の出身なのですが、ITは地方で活用されてこそ大きな意味をもつ、力を発揮すると思います。 眞柄これまでは、グローバル企業、大企業と呼ばれるところだけがITのメリットを享受してきました。それを中小企業にも広げるべく政府も予算を組んでいますが、まだ中小企業、とりわけ地方の企業にまでは浸透していないのが実情ですね。
山本出陣式で九州経済産業局長の川口修さんも話されていましたが、中小企業でITを高いレベルで使いこなしているところは少ない。「わが社もIT化しなくては」とコンピュータを購入したのに、使われているのは特定の部門だけ、というところが我が国企業全体で見れば、中小企業を中心にして7割を占めています。 全社的に活用しているところはまだ少ないし、会社の枠を越えて、たとえば製造業と流通業が情報を共有するといったケースは2%程度にすぎません。 まず、社員の誰もがITを使えるようにならなければいけない。そして、それを部門や会社の枠を越えて活用しなければ、生産性向上には結びつきません。その意味からも、IT経営キャラバン隊の活動には期待しています。 眞柄今日のイベントでは、ご婦人の方々も多く参加されていましたね。会場の様子を見ていて、家族で経営している中小企業では、まず奥さんがITに関心をもつことが大切だということに気づかされました。 山本そのとおりです。個人経営の会社では、奥さんが経理を握っているところが多いでしょう。彼女たちがITを活用して経営状況を管理できるようになれば、会社は大きく変わるはずです。それがまた、現場のIT化にもつながっていく。 つまり、奥さんたちは中小企業のIT化のカギを握っています。これまでは、そこをないがしろにしていたから、事態があまり進展しないという側面があったのではないでしょうか。 そう考えて、今回は商工会議所の婦人部に声をかけて集まっていただきました。
眞柄なるほど。私も長いあいだ中小企業のIT化にかかわってきましたが、そこには気がつきませんでした。今後のIT経営キャラバン隊の活動では、ぜひ参考にさせていただこうと思います。 ところで、話題を北九州地域にフォーカスしたいのですが、地理的にはアジアに近く、新空港ができたこともあって、将来性は豊かですね。 山本そうですね。ただ、光と影があります。自動車産業やロボット産業は非常にすばらしい工場をつくっていますが、商店街に目をむけると、思いのほかシャッターが降りているところが多い。また、北九州・行橋から山を1つ越えたところに田川郡というところがありますが、石炭産業が衰退して以来、このあたりは落ち込んだままです。 こうした影の部分を光に変えていくことが、私の役割だと思っています。 その起爆剤となるのが、2006年3月に開港した新北九州空港です。高速道路の整備も進みつつありますから、こうしたインフラを活かして山沿いの地域にも企業を誘致していく。沿岸ばかりではなく山沿いの地域も活性化できれば、北九州・行橋の力はより強くなっていくと思います。 その意味では、私が取り組まなくてはならない課題は山ほどありますし、また地域のみなさんの期待も大きいところですね。 眞柄ここ数年、さまざまな地域を拝見して思うのは、せっかくいい素材、お宝となりうる素材をおもちなのに、うまく活かされていないケースが多いということです。 東京の人がうらやむような豊かな水や、おいしい野菜などがあっても、その地方にいると当たり前のことになってしまって、アピールせずに終わっています。地域ブランドとして育て、ITを活用して世界に情報を流せば、金脈を掘り起こせる可能性はあると思うのですが。 山本おっしゃるように、活かされていない資源を掘り起こして世界に発信し、それを企業誘致につなげたり、ビジネスに結びつけたりしていかなければ、地方は生き残っていけません。
北九州・行橋は果物や魚介類が非常に豊かです。おいしいカキもあるし、カニもいい。ところが、地元ブランドとしてではなく、別の有名ブランドとして売られたりしています。これを地元ブランドとして世界に発信すれば、引き合いはたくさん来るはずです。 2007年からは地域として本格的に取り組みをはじめる予定ですが、もうすでに頑張っている人もいます。 たとえば、このあたりはおいしいイチジクがとれるのですが、それを東京の高級フルーツ店「千疋屋総本店」が入荷したがっていました。ところがイチジクは、ちょっとした衝撃でも傷んでしまうので、貨物列車でひと晩かけて送るわけにはいきません。そこである人が特殊な容器をつくりました。これを使って、新空港から飛んでいる定期貨物便で送ろうというわけです。 容器はまだ完全ではないようですが、成功したら当地のイチジクが東京の市場を席巻するかもしれません。 ほかにも「甘王」というイチゴがあるし、また先ほど話に出た田川では、いいヤマイモがとれます。これは結婚式の引き出物で出したところ、大人気になっているそうです。 少し分野は違いますが、中古車を扱っている人もいます。このあたりの農家では、古い車をずっと車庫に置いてあるところが少なくありません。それを撮影してインターネットに載せると、世界中から注文がくるそうです。 いずれにしても、すばらしい素材はたくさんあります。それをうまく情報発信し、北九州が誇る空港や港などのインフラを上手に活用していけば、まだまだ地域の力は発揮できると思います。 |
2)新北九州空港はアジアのハブとして関西国際空港をしのぐ存在になれる
3)地域や家庭で、大人たちが子どもに愛情を示すことが自殺防止の第一歩
4)誰もが「可能性にチャレンジできている」と実感できる社会をつくりたい
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