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エグゼクティブ対談 【第10回】大塚裕司氏 (株式会社大塚商会 代表取締役社長)

お客さまの目線で考え、お客さまとともに成長する企業でありたい(4/5)

経営者だけがITと経営を結びつけられる

眞柄最後の質問になりますが、大塚社長は先代から会社を引き継がれて株式公開を果たし、1つの節目は越えられたと思います。ここから先はどういうビジョンで会社を運営されていくおつもりでしょうか。

経営者レベルでITを活用していくことは、生産性の向上のために大事なこと

大塚当社は「ミッションステートメント」を発表しており、そこに大塚商会のあるべき姿が集約されていると考えています。基本的には自社のITを核として、お客様のIT化をお手伝いしながらともに成長していく、ということです。

 また、社員たちが自己実現を果たせるように尽力し、社会的には公開企業としての責任を果たしながら、日本の成長に役立つような会社でありたい――そう考えています。ちょっと理想が高いようですけど(笑)。

眞柄いえいえ、理想は高くなくては(笑)。社員のモラルを高く保ち、お客様とともに成長するというメッセージは、非常に説得力がありますし、重要なポイントだと思います。大塚商会の一番の財産は、やはりお客様ですね。お客様が多ければ多いほど、たくさんの声が聞けるわけですから。

大塚エンドユーザーと直接話ができるということは、市場の風向きを早くつかめるということです。特に中小企業にとって、ITは安くて生産性の上がる便利なものです。バブル崩壊後を生き抜いてきた会社も、リストラや納入価格の引き下げなどで、ギリギリのところでこの10年を過ごしてこられた。そこで生産性を上げようとしても、人員はそう簡単に増やせないし、これから電子商取引が増えていくとなればITを活用していかなければならない。特に経営者レベルでITを活用していくことは、生産性の向上のために大事なことだと思うんです。

経営とITを結びつけられるのは経営者だけなんです。

 得手不得手があるから、ITそのものをすべて経営者が知らなければいけないというわけではありませんが、専任者なり、担当者が言っていることを理解して、それを自分のやりたい経営に生かしていけるかどうかというのがポイントです。

 それが経営者の仕事だし、そうして旗を振っていかないと、IT投資は結果的に無駄になる。投資に魂を与えるのは経営者ですよ。

眞柄大塚商会さん自身の成長の軌跡が、ITによる経営改革の格好のサンプルですね。

大塚当社の社員数は98年よりも現在のほうが少ないのですが、98年当時は40億〜50億円だった経常利益が、昨年度は170億円、今年度は公表予算ベースで210億円です。バブル時代の最高が70億3000万円でした。社員数を増やさずにここまで利益をあげることができたのは、まさにITのおかげです。

眞柄ものすごい数字ですね。ITによる経営革新を考えている方々には強烈なメッセージになるでしょう。本日は、非常にリアルで夢のあるお話をありがとうございました。

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対談目次

1)いちはやくグループウェアを導入しITのメリットを社員が体感

2)マインドと物質の両面でサポートするワンストップ・ソリューション

3)株式を公開して再認識した大塚商会の存在意義

4)経営者だけがITと経営を結びつけられる

5)[番外編]趣味は愛車いじりやパソコンづくり こだわることは経営に一脈通じる

ゲスト:大塚裕司氏
株式会社大塚商会 代表取締役社長

プロフィール

聞き手:眞柄泰利
マイクロソフト株式会社

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