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エグゼクティブ対談 【第7回】内山斉氏 (読売新聞グループ本社 代表取締役社長)

デジタルとアナログの融合を図り、メディア企業としての社会貢献を進める(1/3)

デジタルとアナログの融合を図り、メディア企業としての社会貢献を進める 内山斉氏

グループ企業の再編で実現した経営効率の向上とスピードアップ

眞柄マイクロソフトは読売新聞社と様々な分野でお付き合いさせていただいておりますが、その1つとして読売新聞社主催の「日本学生科学賞」に2003年から協賛させていただいております。この賞は1957年に創設された日本で最も伝統のある中学生、高校生を対象とした科学自由研究コンテストですから、当社は賞への協賛のみならず「特許取得支援プログラム」を提供など、微力ながら日本の将来を担う学生たちを支援する機会を頂戴し心より感謝しています。

 また、このたびはそのご縁から中央公論新社より『夢は必ずかなう―物語 素顔のビル・ゲイツ』(小出重幸著)を出版いただきました。この本は、内山社長が弊社米国本社CEOのスティーブ バルマーにご提案いただいたのがきっかけで誕生したものです。サブタイトルに「素顔のビル・ゲイツ」とあるように、ビル ゲイツが家庭でどのように育ち、どんな学校生活を送ったかなど、私たちが知らなかったことまで描かれており、興味深く読ませていただきました。少年少女たちに夢を与えるという意味で、日本学生科学賞の趣旨とも重なる部分が多いようにも思います。

内山私が想像していた以上にわかりやすくて楽しい本になり、読んでいて「わが意を得たり」と思う箇所も少なからずありました。一例を挙げるなら、ビル ゲイツさんが少年時代から本の虫で実に多くの本を読んできた、というのがそうです。ちょうどいま読売新聞が取り組んでいる「活字文化推進活動」にも合致しています。これは子どもたちにもっと多く本を読んでもらおうという運動で、超党派の国会議員284名による活字文化議員連盟も発足しています。子どもたちが読書の習慣を身につければ、将来、日本から第二、第三のビル ゲイツが誕生する可能性もあるということですね。この本は読書の効用を広めるという意味でも役立つでしょう。

眞柄読売新聞社は朝刊で約1,011万部、夕刊で400万部という新聞社では世界最大の発行部数を誇っており、2002年にはグループ企業を再編成して経営効率をさらに高められたと伺っています。具体的にどのようなグループ構成なのでしょうか。

全体の経営戦略を担うグループ本社と、個別の事業会社を分離することで、ビジネスのスピードは相当に速くなりました

内山簡単に説明しますと、持株会社の読売新聞グループ本社を頂点として、新聞事業では読売新聞東京本社、読売新聞大阪本社、読売新聞西部本社がエリアごとに配置されています。この3社は全国紙であると同時に、地域ニュースを発信するブロック紙の役割も果たしています。東京本社が石川、岐阜、愛知、三重以東の23都道県。大阪本社が近畿、四国、中国の2府13県と三重県の一部。そして西部本社が九州7県と沖縄、山口県および島根県の一部です。

 全体の経営戦略を担うグループ本社と、個別の事業会社を分離することで、経営効率はいっそう高まり、ビジネスのスピードは相当に速くなりました。

眞柄それぞれ自力で経営していく体制が、ビジネスのスピード感を高めたというわけですね。

内山そのとおりです。読売新聞グループは、新聞事業を進める3つの本社と、出版事業の中央公論新社、そして読売巨人軍という中核5社で構成されています。読売・日本テレビグループまで広げて考えると、テレビやラジオの電波事業、旅行事業、レジャー事業ほか170社から企業グループが構成されていることになります。

眞柄大きな企業グループになると、グループ全体を一つの方向にまとめる求心力のようなものが必要となってきます。経営理念や企業ミッションと呼ばれるものがそれに当たりますが、例えば、私どもマイクロソフトでは「人々の持つ可能性をソフトウェアで最大化する」ことを企業使命としており「Your Potential Our Passion」と言う言葉で表現しています。読売新聞グループではどのような理念やミッションを掲げておられるのでしょうか。

内山読売新聞グループでは、「国民の生活文化の向上に役立つ」というのが最大の目標です。さらに部数を増やして、もっと国民の皆さんのお役に立てる新聞にしていきたいと考えています。生活文化の向上が目標ですから、スポーツ、文化、芸術、科学技術など幅広い領域で事業を展開しています。本社主催のものだけでも約800の事業があります。

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対談目次

1)グループ企業の再編で実現した経営効率の向上とスピードアップ

2)スポーツと文化を支援する公益事業と社会貢献事業

3)デジタルとアナログを融合させ人間味あるサービスを追求する

4)三世代が一緒に過ごせる読売モデルの街づくり

ゲスト:内山 斉氏
読売新聞グループ本社 代表取締役社長

プロフィール

聞き手:眞柄泰利
マイクロソフト株式会社

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