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眞柄最後にお尋ねしたいのは、近隣諸国との関係です。数年のレンジで考えた場合の国家戦略といいますか、北朝鮮の拉致問題や経済制裁、中国との関係あるいは脅威について、先生はどのようにお考えになっているのか、ぜひお聞かせください。
安倍いま眞柄さんがおっしゃったのは外国との問題ですよね。北朝鮮にしろ中国にしろ、いままでの外交は、相手側の善意に期待しているものだったといえます。相手側のペースのなかでいかにこちら側が対応するか、そういう外交でした。しかしこれからはそうではなくて、こちら側がペースをつくっていく、こちら側が外交をしかけリードしていく。そんな外交にしなければならないと思っています。 例えば北朝鮮の問題についても、相手の土俵にあがって交渉するのでなく、彼らが誠実に応えないのであれば、経済制裁も辞さないという態度をとることも考えられます。そのままつづけていけば、彼ら自身が破滅の道を進んでいくということです。そのような外交をわれわれは展開しはじめています。 中国についても、これまで友好関係を決定するのはつねに中国側でした。両国の友好関係については中国側も考えるでしょうが、もちろん日本側も考えます。場合によっては、友好を損なっているのはあなたたちの側ですよ、とわれわれも声に出していわなければなりません。 眞柄対等に、ということですね。 安倍そうです。友好的な関係をもつことはとても大切です。経済上も安全保障上も、友好関係を維持するのはわが国の国益にとってとても大事なことです。 しかし友好至上主義になりますと、国益を失ってもどんどん譲歩するようなことになりかねません。こちらが譲歩すれば友好的な形ができるのは当たり前ですから、そのようなことでは政治も外交も存在していないのと一緒です。相手のペースのなかでいい子を演じていると、日本の国民はどんどん利益を失っていきます。国民の生命も財産も危うくなっていきます。ですから、いかに戦略的にわれわれがペースをつくっていくか、そういう外交に転換していくべきだと思います。
眞柄日本の産業は90パーセント以上が製造業で、中国に進出されているメーカーさんもたくさんあります。ですから、この対談を読まれる中小企業の方々のなかにも、いまのご発言で勇気づけられる方が多いのではないかと思います。政府のそういった後ろ盾がありませんと、私が知る限りでは、皆さんかなり苦労されているようです。 安倍そうですね。海外進出している日本企業が不当な侵害を受けた場合は、政府がしっかり守っていくという姿勢が大切だと思います。 眞柄本日はたいへん貴重なお話をうかがいました。ありがとうございました。 |
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