はじめまして。今年10月に58歳になるプロゴルファー、須貝昇です。今月から12回、1年間にわたり、この「経革広場」でお付き合いさせていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いします。
ゴルフは、ただ単に白い球を打つだけなのに、天に昇るほど嬉しかったり、クラブを叩き折ってしまいたいほど悔しかったり、誰もが少年のような気持ちになれてしまう不思議なスポーツです。私はそんなゴルフに、はたち前から一直線に取り組んできたため、経営のことはまったくといっていいほど分かりませんが、このコラムを通じて、皆さんにゴルフのすばらしさや、私自身がゴルフから得た?心意気?を感じていただけたらいいなぁと考えています。そこからほんの少しでも経営のヒントとなる何かを見つけ出してもらえたら最高に幸せです。
私は25歳でプロテストに合格し、それから10年近くかかってやっと試合に出られるようになり、今日まで何とかツアーの世界でメシを食わせてもらっています。でも不思議なものでプロ生活30余年になる現在でも、「もっと上手になりたい」という気持ちは全く失くしていません。
時代とともにゴルフギアは驚異的に進化しました。例えばクラブの素材はパーシモンからメタル、そしてチタンへ・・・。これはビジネスシーンでいえば、手書きからワープロになり、さらにパソコンに変わったことと同じくらい大変な進化だと思います。その対応に右往左往しながらも、やっとここまで来ることができたというのが実感です。クラブヘッドやシャフト、あるいはボールの驚異的な進歩によって、誰もが比較的簡単に遠くへ飛ばせるようになり、身体への負担も軽くなり、ゴルフがより身近なものになって嬉しい限りです。でも皆が同じようなスイングになって、おまけにファッションまで似通ってきて・・・。それが悪いことだとはいえないのですけれど、ゴルファーの個性が消えてしまったようにも感じられます。
30〜40代のレギュラー時代には、ただただ?ゴルフをやりたい?の一心でプレーしていましたが、50歳になってシニアに移行したころから、自分らしさって何だろう?須貝昇のゴルフとは?などと考えるようになりました。少しは大人になったということでしょうか(笑)。その答えは未だに見つかっていませんが、何よりも自分はゴルフが大好きなのだから、成績や体調が良いときも悪いときも、?ゴルフを受け止めよう?という考えに変わってきました。
それはこういうことなのです。調子が悪いからといってゴルフを粗末にしたらゴルフに仕返しされる。だからいつでも一生懸命にやろう。人が好調だからといって焼きもちを焼いても何にもならない。自分がされて嫌なことは絶対に人にしない。いくら親しい仲であっても、なあなあのゴルフをしてはいけない。そして何よりゴルフを楽しもうと。
そんな気持ちで、スーツケースに夢を詰めゴルフバッグを担ぎ、日本国内、そしてヨーロッパなど旅から旅の遊牧民のような生活を送ってきましたが、この歳まで続けても嫌にならないから不思議です。決してノロケるつもりはありませんが、何が幸せかって、今でも下手なプレーをすると、女房からダメだしを食らうのです(笑)。この年ですし、ましてプロの私ですから、近ごろは叱ってくれるような人はなかなかいません。そういう意味ではありがたいし、嬉しいし、まだまだ脈があるってことなんだなぁと、勝手に解釈している今日この頃です。

?ありがとう!?
この連載をスタートするにあたって?今月のマナー?と称して毎回ゴルフをするうえでのマナー・コーナーを設けたいと思います。ゴルフが上手な方も、そうでない方も、スコアや技術の前に良いマナーを身につけて楽しくゴルフをやりましょう。
今回は初回ということもあり、?ありがとう!?について書いてみます。
ティーショットで良い当たりがでると「ナイスショット!」。グリーンを捉えると「ナイスオン!」。ゴルフはプレー中に褒めることがとても多いスポーツです。にもかかわらずプロもアマもそれに対して黙っている人が意外に多いのです。褒めてもらったら黙っていないで、「ありがとうございます!」とお礼を言う習慣をつけましょうよ。オフィスでもお茶を入れてくれた女子社員に、「ありがとう!」と一声かけると、とても良い雰囲気になりますよね。気持ちがいいじゃないですか。メンタル面もプレーに大きく影響するのがゴルフです。さあ今日から実践してみましょう。
ゴルフのここが難しい、こんな時の脱却方法は?など皆さまからの疑問・質問に須貝プロがお答えします。皆さま奮ってご応募ください。
