経革広場 納得・知っ得、中小企業の有益情報源
経営を知る経営を語る経営をITで変える経営に役立つ経革広場ネットワーク
経革広場トップページ > 経営を知る > 税理士/MSITC・古川茂の「健全経営への道」第4回

経営を知る

税理士・古川茂の「健全経営への道」

「談合や汚職」「不正支出・不正経理」「賞味期限切れ問題」など、最近、法令遵守(コンプライアンス)に関する問題が続出しています。健全経営のためには、社会のルールを守らなければならないことは当たり前なのですが、なぜ、ここ数年、これらの事件が頻発するようになったのでしょうか?

 私は、これにも経済社会環境の変化が大きく関わっているように思います。例えば、「賞味期限切れ問題」を例にとってみますと、戦後しばらくは、そもそも「賞味期限」などというルールは存在しませんでした。私も子供の頃は「食べ物が傷んでいないか」よく臭いをかいで判断していました。親にもそのように教わりましたし、「もったいないのでできるだけ食べるように」と言われてきました。これが、そのころのひとつのルールだったのです。

 ところが、科学技術が進歩し、病原菌の検査などもすぐできるようになって「賞味期限」という新しいルールが出現したのです。時の経過に従い、徐々に臭いをかいで判断する人は少なくなり、「賞味期限を守る」ことが当たり前の時代に転換されてきたのです。

 すると、組織の中に新しいルールについていけない人たちが現れはじめました。つまり、自分が何十年も従ってきた「もったいない」ルールがなぜ通用しないのか理解できず、「新しいルールに従わなくても大丈夫、自分は何十年もこれでやってきたのだから」と自己解釈して行動を起こしてしまうのです。

 冒頭に述べたすべての事件が同じような理由から発覚しているように感じます。そして、「賞味期限切れ問題」の発覚が、実際にそれを食べて食中毒を起こしたことに起因している訳ではないことが、この問題の奥の深いところではないでしょうか?まだまだ氷山の一角なのかも知れません。

 どこの組織でもベテラン社員は重要な存在であり、各々の持ち場の権限を持って企業の最前線で活躍しています。しかし、どんなに信頼を持って任せていたとしても、「経済社会のルールが変わったので新しい法令を遵守すること」という注意だけは、経営者が明確に伝えなければなりません。

特に、ここ数年は法律や制度等、社会の仕組みがこれまで以上に大きく変化するものと予想されます。健全経営を目指す経営者は常にその動向にも注意を払い、変化に適合するよう明確に社員に指示しなければならないのです。

税理士・古川茂

コラム概要

全国IT推進研究会 (MSITC) 会長。
税理士として約20年間、さまざまな経営者と接してきた古川茂が、その豊富な知識と経験を活かして「経営の今」を語ります。税理士だからこそわかる景気の実情や中小企業の問題点、そしてその解決法まで……。お金だけでなく、ヒト、モノを活用した、トータルな「経営生き返り法」を解説!

筆者プロフィール

こんなことでお困りの方は、こちらのコラムとコンテンツ

ITをどうやって導入していいのか分からない! ITを導入したいが、いまひとつ導入効果が不安…
経営をITで変える」−売上がアップした!業務効率が改善した!「IT導入成功事例」を企業担当者の生の声で紹介しています。

会社の売上が伸びない! 経営に行き詰まりを感じている…
経営ノウハウ・売上アップ関連コラム」−経営や売上アップのヒントにつながるコラム集。
エグゼクティブ対談」−各界リーダーによる最新の経営ノウハウが経営に役立ちます。
経営に役立つ」−販路拡大などにつながる様々なサービスを利用できます。

社員のモチベーションを上げたい! 社員が育たない…
社員教育関連コラム」−社員の育成に役立つコラムを読むことが出来ます。

資金調達に便利な制度を知りたい! 資金調達が困難…
資金調達関連コラム」−意外と知られていない、上手な資金調達術を読むことが出来ます。

会社法って何だかわからない! こんなときの法律は…?
法律関連コラム」−知っておくと便利な法律関連のコラムを読むことができます。

このページの先頭へ

(C) Microsoft Corporation. All rights reserved. Microsoft