イベント・セミナーレポート

【イベントレポート】企業と人が成長し続ける働き方について考えてきました。

10月20日、サイボウズ新社屋にて「企業と人が成長し続けるためのフレキシブルな働き方~多様な働き方を受け入れて社内外の人材をフル活用~」というイベントがリコージャパン株式会社主催、サイボウズ株式会社共催で開催されました。
JASISA事務局の櫻木も参加しましたのでレポートいたします。

まずイベントのまえにオフィスについてご紹介。

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サイボウズさんのオフィスへ到着。
ボウズマンがお出迎えしてくれています。
後ろにはなんとバーカウンターがあります。

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いきなりキリンが目に入ります。
とても開放的すぎてここはオフィスか!!と疑いはじめます。

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ぐるっと回ってキリンを後ろから撮影。
右手には食堂ちっくなものが見えます。

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続いてオフィスを回ると・・・
日差しが気持ちいさらに開放的でおしゃれなスペースが。
こういうところでも打ち合わせができるんですね。

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スカイツリーもばっちり。

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こちらは各国の港のある街をモチーフに作られたミーティングルーム。
逆光でちょっと見えずらいですが、内装もしっかり凝っていて、ヘルシンキは特にかわいい。

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本日のセミナールームに到着。
コンクリート打ちっぱなしでシンプルだけど非常におしゃれです。
ただ、このようなオフィスをにしているのにはちゃんと理由があるのです。

さぁ、イベントスタート

本イベントは「なぜワークスタイルの変革が必要なのか?」「どうやったらいいのか?」などの抱えている企業さまの課題解決のヒントとなる内容でした。1部はセミナー、2部はあのサイボウズ新社屋のオフィスツアー、3部はKintoneのハンズオンと盛りだくさんのイベントでした。今回は1部サイボウズフェローの野水氏による講演を中心にレポートいたします。

サイボウズ社の働き方については以下のリンクをご参考ください。

http://cybozu.co.jp/company/workstyle/

なぜワークスタイルの変革が必要なのか?

ワークスタイルの変革が必要な理由は、いまの日本のワークスタイルが現状にあっていないからということが一つ社会的な理由として挙げられるとのこと。

「生産性もOECDのなかで22位、幸せになりたくてたくさん働いているのに自殺率も高いです。そもそもいまの多くのワークスタイルというのは高度経済成長期時に作り上げられているものが多く、人口動態も大きく変わり、共働きが多数を占める日本の現状とも大きくかけ離れています。」と野水氏。

このような背景もありつつサイボウズ社として、ワークスタイル変革に取り組んだ一番の理由は「社員の自立」のためが目的としてあったようです。

野水氏曰く「自立というのは、自分で自分たちの働き方を決められるようになるということ」。今回の講演は「自立」というキーワードがかなり頻出しました。

なぜ自立を求めるのかというと
自分で働く意欲をもって自分の人生を自分で創る人にサイボウズで働いて欲しいという想いがあるからだそうです。

多様な価値観を受け入れることが必要

100人社員がいたら100通りの働き方があるということです。

ここで使っている多様性というのは
従業員一人ひとりの個性が違うことを前提に、 それぞれが望む働き方や報酬が実現されればよいという考えた方ベースにあります。
公平性よりも個性を重んじることで、一人ひとりの幸福を追求する『我が社には多様性がない』と考えるダイバーシティ経営とは逆に、
『すでに十分多様なメンバーが集まっている』と考えています。 」と説明いただきました。

野水氏は
「1日5時間働きたいひともいれば、10時間働きたい人もいる。
どれぐらいどこで働けるのかは個人を取り巻く状況であったり、個人の人生の価値観によって違うわけで、優劣はありません。」と語ります。

どうしても理想の高いひとのほうが評価される傾向にありがちですが、そうじゃなく人それぞれの違いを認めるという点にハッとさせられました。

こういった多様性を生かしていくためには違いを受け入れらるよう自分たちの価値観を変えていく必要があって,
講演であげられていたように

・ずっと働いているほうがえらい
・役職とは身分制度である(たとえば部長はえらいなど)
・給湯室は女性しか入れない
・職場環境の整備は福利厚生である
ワークスタイル変革を進めていく上ではこういった自分たちの価値観を変える必要がありそうです。

なぜ在宅勤務がうまくいかないのか

「在宅勤務を導入しようとおもっても在宅でできる仕事が当社にはありませんといってうまくいかない企業さんがいらっしゃいます。
在宅勤務を導入することが自体が目的となっていること、また導入する前にいつでもどこでも仕事ができる仕組みが構築されていないことが、在宅勤務がうまくいかない理由です。」

さらに続けて

「在宅勤務が福利厚生になっているのは在宅勤務では通常の仕事ができず特別扱いということになっているからではないか?」と野水氏。

在宅勤務も、オフィス勤務と同様の働き方の一つでしかないはずなのですが、同様の働き方として扱うことができるようになるためにはその基盤があってはじめて実現できるんだ!と改めて理解。在宅勤務することは目的じゃないですもんね。

どうやったらうまくできるの?

「ワークスタイルの変革は会社のよってそれぞれやり方がありますが、
まずは偉いといわれている人から実践するということに尽きます。」

野水氏が部長時代に在宅勤務制度が導入された際には次のようなことを実施したようです。

1.まず部長がとって在宅勤務について知る
2.一人ずつ部内の社員も在宅勤務を経験してもらう
3.経験した結果を日報で共有する。
日報で共有する内容は在宅でできなかった仕事!
4.在宅でできなかった仕事をどうしたら在宅でできるようになるのかを改善案を出す

このサイクルを回せばどんな会社でもやれるはずとのことでした。

なぜあんな豪華なオフィスを?

レポートの序章でオフィスについて簡単に紹介しました。
「どこでも働ける環境が用意されているサイボウズさんならむしろ必要最低限でもいいのでは?」と私は思っていました。

「どこでも働ける環境だからこそ、オフィスは来たくなるオフィスに」

「人とあって輪を広げるオフィスにしたかった」と野水氏。

お客さんも来たくなるオフィスへ、そして社員もオフィスにいるときは「人と会って輪を広げる」時間が割けるためという背景があったわけです。

ミーティングルームと来客用スペースをあわせて7割で、執務スペースは3割だけとのこと。通常の会社と割合は逆かもしれませんね。

セミナー終了後は、サイボウズの新社屋のツアー、そのあとにKintoneのハンズオンと、ワークスタイル変革の考え方、実践のためのIT技術の吸収、そしてワークスタイル変革実践企業のオフィス見学と、とても充実した内容のイベントでした。

お知らせ

最後まで読んでくださりありがとうございます。
イベントのお知らせが2件ございます。

ワークスタイルの変革について興味を持たれたかたへ

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